エイプリルフール番外編 「夢」その2
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それも下忍と来れば扱いは慎重にならざるを得ないのだろう。
「俺も行きます」
「君は?」
「俺も昨日の事件には関わっているんで」
そしてやってきました火影ルーム。
三代目とご意見番の二人、そしてあの包帯の男が根のダンゾウか。
「すまんな、すこし昨日の事で聞きたい事があってな」
と三代目。
「あ、はい…」
それから簡単な質問とそれの反応を見ていた。
うちはによるクーデター思想に染まってないかと言う心理テストも兼ねているのだろう。
そして最後に悪者をうちはイタチと定義付け、その憎しみを里の外に向けさせる。
悪役を買って出たのはダンゾウだが、それを止めない時点で火影としての責務なのだろう。
「しかし、二人とも良く逃げられたの」
「イタチはあれで暗部の部隊長を務めた男だ、お前たちどうやって逃げた?」
と、ダンゾウ。
「こうやってです」
「きゃあっ!」
そう言うとナツはイズミをお姫様抱っこで抱えると飛雷神の術で日向の屋敷に飛んで行った。
「これはまさか…飛雷神の術か…」
「新しい世代が芽吹いていると言う事じゃろう。ナツはどことなく今回の事件の真相に気が付いているのかものう」
スッと立ち上がろうとするダンゾウに三代目が待ったをかける。
「イズミは生かす。これは決定事項じゃ。あのイタチから守ったのじゃ、表面通りの実力ではないのじゃろう。それに日向からの手紙も来ている」
「なんと?」
「うちはイズミを日向ナツの嫁にするじゃそうだ。今すぐではなくともあやつはうちはでは無くなる」
「ただのこじつけではないか」
「それでも生き残りの恨みはうちはイタチに向いている。そうイタチが仕組んだ事じゃ」
「様子をみる」
「そうか」
今度はダンゾウの退出を三代目は止めなかった。
しかし、これでしばらくイズミの安全が確保されたことには三代目の尽力が大きかった。
火影室から飛雷神で飛んだナツ達。
「ねぇ、昨日の…」
「ん?」
開きかけた口はしかし開かれることは無く…
「ううん、何でもないわ…」
うちはの一族の壊滅。最愛の母の死。
そしてもろもろの事から自分は守られたのだ。
この日向ナツに。
(強くならなきゃ…いつまでも泣いてなんていられない)
だから、これ以上ナツに負担をかける自分が嫌で強くなろうと決めたのだった。
「中忍試験?」
ナツがぽかんと口を開く。
うちはの事件からしばらく経つ。
ようやくイズミもあの事件を飲み込めた頃だろう。
そして下忍として様々な任務をこなし、体も少し大きくなってきた頃、中忍への
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