第六百九十話 カロリーは高いがその九
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「自分が全くわかっていなくて」
「全くの無能だってね」
「もっと言えばね」
ベンはさらに話した。
「悪く言えば穀潰しになるね」
「しかも大飯食らいだったっていうし」
「いや、教会でお世話になったら」
「もう教会に住み込んでね」
「神様にお仕えして」
そうしてというのだ。
「勉強して身を慎んで」
「神父さんになってもね」
「いいのに」
「その教会にもだよね」
「その仕組みがどうとかね」
「どうでもいいことに文句言ってね」
「それで終わりだから」
だからだというのだ。
「どうしようもないよ」
「そうだね」
トブは強い声で頷いて応えた。
「教会の仕組みなんてね」
「僕どうでもいいと思うけれどね」
「ローマ=カトリックだったら」
それならというのだ、キリスト教のこの宗派はこの時代においても人類最大の宗教組織であるのだ。
「一番偉いのはね」
「ローマ教皇でね」
「そこに枢機卿の人達がいて」
「大司教、司教となって」
「神父さんとかね」
「そうした風になってるけれど」
組織としての構造はというのだ。
「それをどうこう言っても」
「意味あるか」
「ないんじゃないかってね」
ベンはまた言った。
「思うよね」
「そうだよね」
トブもそれはと応えた。
「そんなこと言っても」
「自分はどうするか」
「その仕組みを批判するなら」
「自分が変えるとかね」
「どうすればいいかとか」
「考えるべきだけれど」
「ただ批判するだけなら」
それで止まるならというのだ。
「何にもならないよ」
「それで自分は努力しないでね」
「信仰も持たないなら」
それならというのだ。
「批判して人や組織の欠点を気付いて言える自分頭いい」
「そう思うだけでね」
「自己満足でしかない」
「そんなものだよね」
「自己満足じゃない」
まさにとだ、ケイトは言った。
「それって」
「それで終わりだね」
「誰にも自分にもね」
「ためにならないね」
「全くね」
それこそとだ、ケイトはベンに話した。
「無駄な」
「そんなことだね」
「批判するなら」
そうするならというのだ。
「改善の仕方を出してね」
「自分もね」
「ちゃんとね」
それこそというのだ。
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