第六十九話 かき氷の美味しさその三
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「自分の授業が崇高で聖なるものとか勘違いしていて」
「チャイムと同時に来てね」
「それで口癖は遅れてるで」
「授業の進み具合がね」
「それで一気に何十ページも飛ばしたり」
「それで授業になってない時もあってね」
教科書を何十ページも飛ばして授業になる筈がない、そういうことである。
「そもそもその授業の進み具合も自分の主観ですよね」
「あいつのね」
その教師のとだ、先輩は答えた。
「しかもテストは異常に難しい」
「中川が作ると」
「そんなのだけれど」
「あの授業より下手なんですね」
「遥かにね」
「それって学習塾だと即刻クビですね」
「そんな程度の教師でもね」
それでもというのだ。
「公立の学校だとね」
「先生やれるんですね」
「定年までね」
「ある意味凄いですね」
「どんな屑でも無能でも通じるのよ」
学校の教師の世界ではというのだ。
「本当にね」
「公立の学校は」
「けれどうちはそんな屑とか無能とか」
「そうした先生いないですね」
「暴力は論外だし」
一般社会と同じ様にというのだ。
「教える能力もね」
「見られますね」
「そんな先生はただ授業をやっているだけでね」
それのみでというのだ。
「生徒に授業を理解してもらうとか」
「そんなこと考えていないですか」
「もう何の向上心も努力もないから」
「ただお仕事してるだけですね」
「そう、普通の社会だとね」
「それじゃあ駄目ですね」
「部活でも出てるだけでね」
理虹に忌々し気に話した。
「ちんたらやってたら主力になれないでしょ」
「とてもですね」
「部活の時間潰してるだけだと」
ただそれだけではというのだ。
「何でもないでしょ、それと一緒よ」
「そうした先生は」
「アルバイトでもいるだけ」
先輩はさらに話した。
「流れ作業を何も考えないでしているのとね」
「同じですね」
「それでも多少は何かになるけれどね」
部活に出ていれば練習には参加する、アルバイトに出ても仕事はするからだ。
「そうした先生は寝ている、まあぼーーーっと本を読んでるだけの」
「そんな風ですね」
「だからね」
それでというのだ。
「何年それこそ二十年は先生しても」
「全く進歩しない」
「授業が下手で聞いてもわからない」
そうしたというのだ。
「無能なね」
「そんな先生もいるんですね」
「というかただ授業やってるだけで」
それでというのだ。
「その内容に何も思わずね」
「生徒にわかってもらおうとか考えないで」
「向上心も何もないとね」
それならというのだ。
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