第六十九話 かき氷の美味しさその一
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第六十九話 かき氷の美味しさ
理虹は大浴場に行くと服を脱いでからかけ湯をしてからそのままサウナに入った、すると忽ちのうちにだった。
全身から汗が噴き出した、するとこれまで頭が痛く身体もだるくて仕方なかったがそうしたものが急激にだった。
消え去っていった、それで隣にいた普通科の三年の卓球部の先輩中学時代お世話になっていた人に言った。
「いや、楽になってきてます」
「汗かいたらよね」
「はい」
黒のショートヘアでアーモンド形の目の小柄な先輩に応えた。
「もう一気にです」
「二日酔いってそうなのよね」
「汗かくとですね」
「一気にね」
「楽になりますね」
「そこから水風呂に入ってね」
そうしてというのだ。
「一旦冷やして」
「また入ったら」
「そうしたらね」
「尚更ですね」
「また汗をかくから」
サウナの中でというのだ。
「余計にね」
「いいですね」
「だからね」
それでというのだ。
「この合宿二日酔いになるのはね」
「もうデフォですね」
「やたら飲むからね」
「ですね、皆」
「だからそうなったら」
「今の私みたいにですね」
「私もだしね」
先輩は笑って言ってきた。
「二日酔いでね」
「サウナ入ってますか」
「ええ、このホテル合宿の時早朝もお風呂やってくれてるのは」
「皆二日酔いになるからですね」
「そのことがわかってくれてるからね」
だからだというのだ。
「開いてくれているのよ」
「そうなんですね」
「だからね」
それでというのだ。
「私達もね」
「こうしてですね」
「入って二日酔いを解消して」
「すっきしりして」
「また頑張るのよ、それで理虹ちゃん今陸上部でしょ」
「はい」
そうだとだ、理虹は先輩に答えた。
「中学から続いて」
「私は高校は卓球だけれどね」
「そっちも面白いですね」
「ええ」
実際にとだ、理虹に答えた。
「中学の時から興味あったし」
「高校に入られて」
「部活何処にしようか迷って」
それでというのだ。
「また陸上部にしようか」
「それか卓球部か」
「考えてね」
そうしてというのだ。
「たまたまそこで卓球部の人に誘われて」
「卓球部にですか」
「したのよ」
「そうなんですね」
「それでずっとね」
高校にいる間というのだ。
「やってきたのよ」
「そうですか」
「面白いわよ、卓球も」
先輩は理虹に笑って話した。
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