エイプリルフール番外編 「夢」その3
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木陰にバタリと倒れ込むナツはすでに満身創痍だ。
「あれ…ナツ、何か疲れてない?」
といつものように修行に集まったスイに心配された。
「あー、こいつね。どうしてか昨日から宗家のヒアシ様からしごかれてるのよ」
「ええっ!?どう言う事ですか?」
「何でもヒナタちゃんとハナビちゃんの事がバレたらしいわ。で、そんな技を教えたお前が柔拳を使えないのは何事かーと言う事になったみたいね」
「そうなんですね」
そうなのよ。
ありがとう、イズミ。しゃべる気力もなかったから正直ありがたい。
「正直俺は柔拳なんて使えなくても構わないのだが…ヒアシ様がちょー怖い…がくがく」
身のこなし、技の切れなんかでは敵うはずもなく。ぶっ飛ばされまくりました、マジで。
「ま、頑張んなさい」
「イズミ…他人事だとおもって…」
「だって、他人事だもの」
くっそ、まじでくっそっ!!
何とか体力を回復させてあぐらをかく。
「さて、今日はちょっと試したい事があるんだ」
「試したい事?」
「なんですか?」
「チャクラは人と人とを繋ぐ力」
「え、そうなの?」
「そうなんですかっ?」
「おいっ!…いや、まあ今はそれはいい」
六道仙人の教え、忍宗の教えなどもう時のかなた。皆忘れてしまっているのだろう。
…確かに俺もアカデミーで聞いたことなかったしな。
「問題は練ったチャクラを渡せると言う事だ」
「ナーツーにーいーさーまー」
「ナツにいさーん」
どうやら俺の後に修行を見てもらっていたヒナタとハナビも隙をみて抜け出して来たようだ。
「おう、こっちこっち」
さて。
「で、どこまで話したっけ」
「チャクラが渡せるって所」
とスイ。
「ああ、そうそう。つまりだ。俺が練った仙術チャクラを渡せるのじゃないかと言う事だ」
ナルトがやっていたあれだ。
スゥと目元を隈取が覆い、練り込まれた仙術チャクラ。
「ほれ」
と両手をイズミとスイに突き出す。
「えっと…」
「うーん…」
意図が分からないようだがとりあえずそれぞれ手を重ねた。
「これは…!」
「え、えっ?」
「すごい」
「何をしたんですか?」
渡した仙術チャクラで一瞬で仙人モードへと移行するイズミとスイ。
「二人とも自然エネルギーの誘引はへったくそだからな」
「ぐぅ…」
「ぐぁ…」
ささやかな俺の反撃にダメージを受けたようだ。
「で、何をしたのよ」
そうイズミが言う。
「仙術チャクラを二人のチャクラ性質に合わせて変化させて渡したんだ」
「ナツ…」
「ナツってこう
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