エイプリルフール番外編 「夢」その1
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螺旋丸の次の段階に必要なのが性質変化だろう。
こっそりとチャクラに反応する紙を拝借して調べた結果はなんと水と土。
「二つあるってすごいの?」
とイズミ。
いまだ師匠と呼べる者のいないアカデミー生にはよくわからないものだった。
「少ないよりは多い方がいいだろ」
と言うか、水と土かっ!
「そう言えば私は…?」
「しらん、調べてみれば?」
「そうする」
と言うとイズミもチャクラを紙に通すと皺が入った後に燃え上がった。
「雷と火だね。うちはは先天的に火の性質変化を持つ一族。それは家紋が証明しているだろ」
「う、うん。火遁が使えて初めて一人前ってうちはでは言うみたいだし。それにしても私も二つ持っていたわ。これって多いの?」
「…分かりません」
「使えない男ね」
「ぐは…今ので俺のガラスのハートは粉々に砕け散ったよ?」
「ちっちゃい男」
「おふぅ…」
やめて、再起不能になりそうです。
「しかし、水と土かぁ」
とニマニマとするナツに気持ち悪いとでも言うように表情をゆがめるイズミ。
「何?そんなに二つの属性があった事がうれしいの?」
「いや、水と土と言えば初代様と同じなんだな、これが」
「はぁ?何言ってるの。初代様と言えば木遁でしょう?あ、でもそう言えばチャクラの性質変化って火風水土雷でしょ?木遁ってどの系統になるの?」
「ん、木遁は水と土の混合性質変化だ」
「え、そうなの?でも忍の長い歴史の中でも木遁を使えたのは初代様だけ。でも水と土の性質変化を持つ忍は他にもいたでしょう?だから初代様だけの血継限界って言われているのだし」
身体的な血継限界ではない混合による性質変化は血脈による補助が有るだけ、と俺は考える。
となれば。
「まぁ、そうだな。だが、実は木遁は水と土、後は陽の三種混合なんだよ」
「陽?」
「性質変化はさっきの五つと陰陽を合わせて本来は七つ。これを知っているのはあまり居ないけれど、つまり水と土を持つ俺は木遁を使えるっ!」
陰陽の修行も地道にしてきたしなぁっ!とナツは少々ハイテンションになりながらチャクラを練り始めた。
「水と土と陽で木遁と言うナツの説は面白いけど、出来るの?」
とイズミ。
「見てろよっ!はぁあああああっ!木遁っ!」
…
……
………
着いた掌からチャクラが地面に浸透し…地面が泥沼と化した。
イズミの白々しい目が向けられる。
「要修行って事で…ひとつ…」
「使えないわよね、結局」
イズミの言葉が無情にもナツのガラスのハートに尽き刺さった。
「くっそ、くっそー!今に見てろーっ!」
ナツはそれだ
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