エイプリルフール番外編 「夢」その1
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戻されてしまった。
とは言え、アカデミーの授業なんて小学校のそれに近い。それでいて木登りの行、水面歩行の行など、本来ならばアカデミーで教えろよと言いたくなるチャクラコントロールは教えてくれない。
そんな事なので放課後の自主練習中。
なぜかイズミも一緒だ。
「はぁ…はぁ…なんでナツはそんなに…チャクラコントロールが上手いのよ…」
はぁ、はぁと息を吐きながらスイが抗議する。
「そりゃ、一日中チャクラを練っていればね。流石に慣れるよ」
「はぁ?一日中…?それってどういう意味よ…どうしてそんな事を?」
イズミの質問…と言うか尋問。
「チャクラは精神エネルギーと身体エネルギーの合成エネルギー。その総量を増やすにはどうしたら良いか」
「えっと?」
「チャクラ量は確かに遺伝や先天性の物は大きいだろう。だが、だからと言って増やせないのかと俺は考えた訳だ」
「う、うん…それで?」
「身体エネルギーは体が成熟すれば増える。精神エネルギーも成長すれば増えるのは一緒だ。で、話は変わるが筋肉がどうやって付くか分かる?」
「それは腹筋や走り込みとかで…」
「えっと本当の所は筋肉を使い一度過負荷をかけて筋繊維を壊してから超回復させているから筋肉が増えているんだが…まぁそれはどうでも良い。つまり、使えば伸びる。使わねば伸びない。だったらやる事はひとつだろ」
「……走り込みって事?そんな事をずっとやっていたの?」
「まぁね」
「呆れた…」
とイズミが言う。
「で、チャクラコントロールの修行だけを続けていたらこんな事も出来るようになった」
印を結ぶとチャクラ穴から噴き出したチャクラを薄く身に纏う。
「すごい…ここまで精密なチャクラコントロール…」
「とりあえず、この状態を俺は『纏』と呼ぶ事にした」
纏とはあれだ。皆なら分かるだろう?
「てん…?」
「ああ、チャクラを纏っているからね」
「へぇ、私にも出来るかな?」
「さあ?」
「さあって…」
「忍者はあまりチャクラ穴からチャクラを放出しないものだから何とも…逆に日向一族はチャクラの放出に長けた一族だから」
そのままチャクラを飛ばす攻撃なんかもあるくらいだ。…その究極が回天と言う事なのだろうが。
だが、逆に回天は自身に留め置けないチャクラを回転させて無理やり防御に使っているのではないか、と纏を覚えてからは思えるようになってきた。
「まぁ、修行次第じゃないかね?」
「なるほどね。と言うか、ナツに出来て私に出来ないのは納得がいかない」
「えー…」
イタチが一年でアカデミーを卒業して行ったが、そんな事は本当にイレギュラーな事。
さて、
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