エイプリルフール番外編 「夢」その1
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走る。
走る。
そうして命からがらようやく避難所へと到着。そこで少女の手を放したのだが、避難所はごった返してしまっていて、白眼でも探しきれなかった。
「九尾…」
振り返ると山をも越える巨体の九尾。
そんな圧倒的な九尾を踏み潰す存在が空中に現れた。
「蝦蟇っ!?そうだった、四代目も口寄せ契約してたじゃん…てか仙術つかえたじゃんっ!!」
蝦蟇を見るまで忘れていたナツであった。
しかし、もう遅い。ナツは結界の中であり、九尾は四代目火影の力でどこかに飛ばされていったようなので、そろそろ九尾も封印されるだろう。
「妙木山…いや…仙術チャクラ練れるからいいんだけどね?いいんだけどさ…」
完全な負け惜しみだった。
九尾事件が終わり、復興へと進み始めた頃、本家に跡取り娘が生まれた。
名を日向ヒナタと言う。
お披露目の儀に出席したのだが…ちょー可愛かった。
酒も入っていたのでつい宗主であるヒアシに「娘さんをくださいっ!」
と頭を下げたら柔拳でぶっ飛ばされたのはいい思い出。
近づけさせたくないのかすぐさま忍者学校(アカデミー)にぶち込まれてしまった。
ヒアシめ…だが俺はあきらめんぞっ!絶対に隙をついてヒナタのほっぺをぷにぷにしてやるっ!
透遁術の授業は超真面目に受ける俺がアカデミーに居た。
まぁ、それ以外の授業もそれなりに楽しく受けている…影分身が。
「またこんな所でサボって」
アカデミーの端っこにあるそよ風の吹く大木に腰を掛けチャクラを練るナツに降りかかる声。
「サボってないぞ。今も俺は授業を受けているはずだ」
「そうね、影分身がね」
声の先を見上げると赤い眼をした女の子がナツを見下ろしていた。
「ああ、ああ…その眼はズルいよイズミ」
ナツを見つけ出した人物はアカデミーの同期の女の子でうちはイズミと言う。
アカデミー入学時点ですでに写輪眼を開眼しているうちはの女の子だ。
そしてどうしてこうもナツを気にかけるのかと言えば、そうこの少女はあの九尾事件でナツが助けた少女なのだ。
「ほら、ちゃんと授業に戻りなさいよ」
「まて、なぜ俺だけに言う…イタチも影分身だろう」
「イタチくんね…」
「どうかしたか?」
「イタチくんの本体はアカデミーにすら来ていないのだもの。…注意のしようもないわ」
「天才にアカデミーはつまらなすぎたか。まぁいい、今度イズミがデートしてくれれば今日の所は教室に戻ってやってもいいよ」
「はぁ、何を言ってるのよ!行くわよっ!」
「お、おお…ちょ、ま…」
からかってみただけなのだが、真っ赤になったイズミに引きずられるように教室へと
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