エイプリルフール番外編 「夢」その1
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集まる会場へと足を向ける。
集められた理由はやはりうちはの一族の事件の事だ。
「うちはで生存が確認されているのはうちはサスケと…」
ヒアシの視線がナツをとらえる。
「うちはイズミ。ナツの小隊員だな?」
「はい。偶然イズミと行動を共にしていた時に襲われました。相手はうちはイタチです」
あの…うちはの鬼才か。とか口々に上がる。
「すでにあの年で暗部の部隊長に就任したと言う噂もある。そんな相手によく逃げおおせたものよ」
と先代様。
「あは、あはは…逃げるのは得意なんで」
とりあえず笑ってごまかしておいた。
「じゃが、それはそれで困った事態になったの」
困った事態?
「今回のうちは虐殺はクーデターを企てたうちはの粛清だと言う話もある」
と先代様。
「うちはの写輪眼はやっかいじゃ。普通の忍では写輪眼の相手は務まらん。ならば同じ写輪眼をあてがうのが良いじゃろう」
「つまり木ノ葉隠れの里の意志、だと?」
とナツが確認する。
「いや、ワシは一部の暗部の暴走じゃとおもうておるよ。ヒルゼンは確かに最後の最後では木ノ葉の里を取るじゃろうが、話し合いを放棄するやつじゃないからのぅ」
昔なじみなのだろうか。三代目様の事を良く知っている風である。
「最近「根」と言う暗部の一部が暴走しているようじゃ。おそらくはそやつらにイタチも煽られたのじゃろうて」
そうなるとイズミの立ち位置は本当に微妙だ。
このままでは本当に里に殺されかねない。
だから彼女には彼女を守ってあげられる後ろ盾が必要になる訳で。
「日向で守ってやれませんか?」
とナツが言う。
「…それは少し無理じゃろう。日向が動く理由が無い」
「俺がイズミと結婚します。そうすれば彼女は日向の一員だ」
「ナツ、お前…」
「それに、日向に写輪眼を取り込む良い機会です。白眼に写輪眼が加わったら面白いと思いませんか?」
「ナツ、お主…」
「生まれた子供には籠の鳥の呪印を刻んでも構いません、どうか…そうでなければ俺がイズミを連れて日向を出ます。籠の鳥の呪印で縛ろうが、ここの半数を殺してでもイズミを守ります」
半分はただのでまかせ。はったりだ。だが、ヒアシはナツが飛雷神の術を使える事を知っているし、それがどれほど凶悪かも知っていた。
宗主様、先代様、と日向一族が口々に賛否両論の言葉が飛び交った末にヒアシが口を開いた。
「今ナツを日向から出す訳にはいかん。…よかろう、そのイズミは日向で守ってやろう。だが…今はまだ婚約者候補としておけ」
「…ありがとう…ございます」
とナツは床に頭をこすりつける勢いで頭を下げ続けた。
「そう言う事だ
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