エイプリルフール番外編 「夢」その1
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った。
マーキングしなければ飛べないのは、口寄せ獣の契約巻物を持っていれば逆口寄せが出来るのと似たような原理なんだと思う。
「う、うーん…それじゃあ、完成したら教えて?」
「おーい、おいしいところだけ持っていこうとするなよ。教えないぞ、絶対」
「そんな簡単に出来るわけないし、無理でしょ。がんばってね」
くっそ。その言葉はいつかも聞いたぞ。今に見ていろよっ!
と言う事で口寄せの術を基本に飛雷神の術をオリジナルで制作するのにつぎ込んだ時間はおよそ二年。
どうにか飛雷神の術をものにしました。
飛雷神の術が他の忍に使えないのは時空間忍術が相当難しいのと、チャクラを結構使う点。それと、この忍術習得するためにかかる時間を考えれば他の忍術をいくつも習得出来てしまう点だろうか。
習得さえしてしまえばかなり有用なのだろうが…影分身を踏まえた修行で二年ですぜ…この術を軽々扱っていた四代目と開発した二代目様はどんだけだったよ…
才能の差を感じてならない。
そんな感じで月日は過ぎて。
ヒナタ様3歳。
「ナツ兄さまー」
トトトと歩いてくるヒナタさまマジ天使。
抱っこと腕を上げるので子どもながらに抱き上げる。忍の体は丈夫らしく、このくらい平気だ。
きっとチャクラで筋力を増強しているのだろう。
「ヒナタさま。ナツ兄さんが困っていますよ。お降りください」
「こら、ネジ。俺は別に困ってない。…それに、お前もちょっと前は俺に登ってきていただろう」
あの頃は可愛かったのにとナツはしみじみと思う。
「いつの事ですか?分家の我々が宗家のお嬢様に簡単に触れていいはずが有りません」
「おーい、ネジ…おまぇ…もうちょっとこう…な?」
ネジィ…ちょっと大人すぎじゃなかろうか。
そう言えばネジのお父さん。ヒザシさんって亡くなってたよね?たしかそれが原因でネジがぐれたはず。
俺としてはヒザシさんくらいは助けられるのではと思ってならない。思い上がりかもしれないが。
しかし、なぜヒザシさんは死んだんだっけ?
えっと…えぇっと…確か…ヒナタが攫われた事で何かひと悶着があるはず。
だが、いったいいつ?
攫われると言ってもこの日向の屋敷、引いてはこの木ノ葉の里から?
…九尾事件からまだ三年。入り込む隙は有りすぎるほど有るか。
そもそもなんでヒナタが攫われるのとヒザシが死ぬのが関係が有るのかさっぱりだ。
「でも用心の為に…ごめんね」
「…?」
目立たない所に飛雷神の術のマーキングをヒナタに施す。
これで万が一攫われても一瞬でヒナタの所まで飛べるだろう。
失敗した。失敗した、失敗した。
ヒナタの誘拐事
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