エイプリルフール番外編 「夢」その1
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だよな…泥遁とでも言うのか…つまりちゃんと水と土は混ざっている。しかし、木遁にはならない…木遁は生命を操る忍術…もしかして逆なのか?」
だいたいこちとら白眼を受け継ぐ日向の一族。つまりは大筒木一族の血が濃いはずなのだ。
千手一族なぞ鼻で笑ってやるわっ!
水と土に陽を合わせるのではなく、陽のチャクラに水と土を合わせる。
「これかっ!」
木遁の術っ!
地面から勢い良く木が伸び始め…そして…
「え、あれ…あれれ…?」
目の前にはたわわに実った日向夏の木が現れた。
「ナツー」
タイミングの悪い事に、このタイミングでイズミの登場である。どうやらナツの修行の成果を見に来たらしい。
「なにこれ…ミカン?」
「日向夏だ」
「へ、それってあなたの事よね?」
「いや、これ」
そう言って指をさすナツ。
「えっと?これ、どうしたのよ」
時期的に柑橘類が実をつける季節ではない。
「……生やした」
「どうやって?」
「木遁で生やした」
「ええー!?本当にっ!すごいじゃんっ!それじゃ、初代様みたいな木遁が使えるようになったのっ!?」
「まぁ、な。見てろ」
再びチャクラを合成。
「木遁の術」
ドドンと生える日向夏。
「すごいすごいっ!本当に地面から生えてるっ!でもなんでミカン?」
「日向夏だっ!」
「あ、うん…それで?日向夏以外は…て言うか攻撃に使えるの?これ」
「意外においしいぞ」
実った日向夏の実を向いて口に入れるナツ。ほれと一つイズミに投げ渡した。
「あ、本当。意外とおいしい…じゃなくてっ!」
「別に俺も日向夏が生やしたい訳では無かったのだが…今の所これくらいしか出来ないらしいな」
「は?」
それから何度やっても日向夏が増えるだけだった。
「うーむ…まぁ、非常食には困らないって事で…どうだろうか」
「チャクラを消費してちゃ意味ないでしょっ!使えないわねっ!」
「俺もそう思う。だが、印も何もなく木が生やせたってすごくねぇ?」
「知らないわよ。まさか初代様は日向夏で木ノ葉の里を築いた、何て事…無いわよね?」
「………」
「ちょっと、なんでそこで黙るのっ!?」
さて、木遁への性質変化自体は可能にはなったものの、必要な物が俺にはなかった。
「印がまったく分からん。しかも木遁は三代目が禁術指定していて印を知る機会もない」
早々詰みそうである。
「誰か木遁の印を知っている人居ませんかね…あ、ヤマトか」
でもこの時期は暗部に居るだろうし…知り合うのは無理かな。
「となると自己開発となるんだけど…」
術の開発は実はすご
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