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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
二人ならきっと
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ことはわかっているがその後の状態は把握していない彼は不安な気持ちでいっぱいだった。もしここでシリルとレオンがナツたちのようになってしまえば、ただでさえ落ち込んでいる戦力が目も当てられない状況になる。

(何か・・・何か打開策はないのか?)

今から援軍を送っても間に合わないことは理解している。しかしそれではみすみす戦力の低下を引き起こしてしまう。懸命に思考を巡らせている彼の姿を見た男は何かを考えている。

「役に立つかはわからんが、面白い情報なら知ってるぞ」
「面白い情報?」

カミューニはこんな時にという感情となぜか興味を引かれている自身に驚いていた。なぜかわからないが、この話を遮ることをするのはいけない、そんな気持ちに彼はなっている。

「あの依頼書の山、覚えてるか?」
「うわっ!!忘れてたのにやめてくれよ」

今にも崩れ落ちそうな・・・なんなら何回も崩れてその度に押し潰されてきた依頼書の山。今回の天使騒動のせいでそちらにも手が回りきらず、ますます膨らみ続けるそれを思い出し、青年は吐き気すら感じていた。

「あの依頼書は国ごとに分けてあったよな?」
「そりゃあな、可能なら同じ国で何個も依頼してもらった方が効率いいかんな」

現実にはその考えは打ち砕かれ、ほとんどの依頼が手付かずの状態になっている。だが、今はそれは重要ではなかった。

「あの中でほとんど依頼がなかった国・・・正確には大陸があるのに気付いたか?」
「ん?そんなとこあったか?」

あまりの書類の量に思考を押し潰していたカミューニは彼の問いに記憶がなく、腕を組み首をかしげている。そんな彼の様子を気に止めることもせず、男は話を続ける。

「その大陸から依頼が来ない理由は簡単だ。俺たちが足を踏み入れなかったからな」
「はぁ!?なんで!?」

彼の言葉にビックリ仰天。思わず出た大きな声に周囲が視線を向けているが、青年はそれを気にすることなく問いかける。

「なんでそこには行ってねぇんだよ!!おかしいだろ!!」
「最初は行くつもりだった。ただ、途中であいつがその計画を中断したんだ」
「なんで?」
「それは俺も知らん。ただ、時間がかかりすぎて間に合わなくなるとだけは言ってたな」
「時間がかかる・・・」

その言葉を聞いていくつかの仮説が出てくる。しかしどれも推測の域を出ることはないが、一つだけ確実なことがある。

「その大陸になら戦える魔導士が残ってるってことか?」

その問いに男は答えない。相槌も何も返されなかったが、青年は一縷の希望に目を輝かせた。

「そうと決まればすぐに確認しよう。もしかしたら化け物みたいな奴がいるのかもしれねぇしな」

重かった足取りが軽くなったのか、大急ぎで駆けていく青年。その後ろ姿を見て
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