第九十話 合宿最後の日にその五
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「そうした食生活はね」
「よくないですよね」
「蛋白質にカルシウムもね」
こうしたものもというのだ。
「摂らないとね」
「栄養バランス悪いですね」
「ヴィーガンで極端な人は」
部長はどうかという顔で話した。
「牛乳も飲まないから」
「そちらもですか」
「本当にお野菜とか果物とか」
「そういうのばかりですか」
「蛋白質は大豆とかね」
「そうしたもので、ですか」
「摂るけれど」
それでもというのだ。
「本当にね」
「牛乳も飲まないですか」
「そうした風だから」
「牛乳って蛋白質とかカルシウムが豊富で」
「だから身体に凄くいいんだよね」
「そうですよね」
「それを飲まないから」
だからだというのだ。
「それでね」
「それで、ですね」
「栄養バランスもね」
「悪いですね」
「何でかヴィーガンの人ってお料理詳しくないから」
そちらに積極的でないというのだ。
「お豆腐とかその原料の大豆類食べるにも」
「詳しくないですか」
「だからね」
その為にというのだ。
「もうね」
「食べ方もなんですね」
「禁欲主義も過ぎると」
そうなると、というのだ。
「御料理への造詣もね」
「なくなるんですね」
「質素イコール贅沢が嫌いで」
「お料理は贅沢ですか」
「何かユダヤ教辺りからそうした考えあるのかな」
部長は首を傾げさせつつ話した。
「クラスメイトにイスラエルからの子いてね」
「イスラエルってユダヤ教ですね」
「何故イスラエル人つまりユダヤ人かというと」
この定義はというのだ、実はユダヤ人と言っても混血していてそのそれぞれがいる国の民族のDNAにかなり近くなっていたりする。
「ユダヤ教徒だからだよ」
「宗教的な理由で、ですね」
「それでね」
その為にというのだ。
「ユダヤ教徒にね」
「なっていて」
「それでね」
その為にというのだ。
「ユダヤ教への信仰が強いけれど」
「その人も」
「ユダヤ教って禁欲的だよね」
「物凄いですよね」
「七つの大罪に大食があるし」
そのうちの一つにだ。
「もうあれするなこれするなで」
「聖書とかちょっとしたことで神罰受けてかますね」
「滅茶苦茶ね」
「それで贅沢もですね」
「もうね」
それこそというのだ。
「禁じていて」
「それで、ですね」
「お料理もね」
「質素ですか」
「もう今はかなりね」
料理もというのだ。
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