第二幕その四
[8]前話 [2]次話
「つぎはぎ娘とビリーナ、エリカとガラスの猫が戻ってくれるの」
「そうなるんだね」
「ドロシーなら大丈夫だし」
彼女がいてくれるならというのです。
「それだけいてくれたらね」
「尚更だね」
「何の心配もなくね」
オズマはにこりとして言いました。
「旅立てるわ」
「それは何よりだね」
「私もずっと旅に出ていなかったからね」
「ずっと出たかったんだね」
「だからね」
それでというのです。
「明後日が楽しみよ」
「そうだね」
「だからよ」
さらに言うオズマでした。
「今日と明日は皆にドロシーとも会って欲しいし」
「この宮殿でゆっくりとだね」
「過ごしてね。旅の用意は出来ているわ」
既にというのです。
「だから安心してね」
「それじゃあね」
ジャックはオズマの言葉に皆を代表して頷きました、そうしてです。
オズマに宮殿のお庭、様々な色の薔薇や椿、菖蒲に百合に梅に紫陽花にと様々なお花で飾られたそこに入ってです。
トロシーとお会いしました、ドロシーは青いドレスを着ています。そのドレスはサファイアの糸に宝石で飾られています。
そのドレスを着てトトと一緒に皆をお迎えして言いました。
「いらっしゃい、まずはゆっくりしてね」
「うん、こちらでね」
ジャックが応えました。
「そうさせてもらうよ」
「それではね」
「さて、これからお昼だけれど」
トトはこちらのお話をしました。
「何を食べるのかな」
「コースを用意しているわ」
ドロシーは自分の足下にいるトトににこりとして答えました。
「ステーキをメインにしたね」
「そちらなんだ」
「ええ、それをここで食べるの」
「お庭でだね」
「そうなの。魔法使いさんにムシノスケ教授も一緒よ」
お二人もというのです。
「ボームさんもね」
「そして僕達もだよ」
「ご一緒させてもらうよ」
ここで臆病ライオンと腹ペコタイガーも出て来ました。
「ドロシーそして皆と一緒にね」
「美味しく食べさせてもらうよ」
「そうしましょう、私も楽しみよ」
ドロシー自身もというのです。
「皆と一緒に食べることがね」
「そうなんだね」
「今宮殿のシェフの人達が作ってくれているから」
そのコースをです。
「私達はここで待ちましょう」
「そうしましょう、そして今日と明日はね」
オズマもドロシーに言います。
「恵梨香達もウィンキーから旅をして少し疲れているかも知れないし」
「それでよね」
「休んでもらってその間はね」
「この宮殿で楽しんでもらうのね」
「そうしましょう。お風呂とかにも入ってもらって」
「ゆっくりしてもらうのね」
「そうしましょう。宮殿のお風呂は前以上に広くなってね」
そうなってというのです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ