第二幕その三
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「ドロシーさんがこの国に定住されるまでも色々ありましたね」
「僕達はずっと一緒にいたかったけれどね」
「ドロシーにも事情があったからね」
「だから仕方ないよ」
「ああして何度か行き来したこともね」
「そうですよね」
恵梨香はかかしと樵の言葉にも頷きました。
「ドロシーさんはヘンリーさんとエマさんがカンサスから離れられなかったので」
「それがもうどうしようもなくなって」
「いよいよ進退窮まってね」
「オズの国に移住することに至って」
「ドロシーも遂にだったんだよ」
「そうでしたね、そしてオズの国に入られて」
それでと言う恵梨香でした。
「今はここにずっとおられますね」
「幸せにね。トトも一緒だしね」
ジャックは彼のお話もしました。
「皆もいてね」
「ドロシーさんも幸せですね」
「いつも満足して暮らしているよ」
このオズの国で、です。こうしたお話をしてでした。
皆で宮殿に向かう道を歩いていってでした。
宮殿に着くと門番の兵隊さん達に笑顔で敬礼してもらってでした。
そのうえで宮殿の門を潜るとです。
そこにオズマがいて笑顔で言ってきました。
「待ってたわ」
「うん、じゃあこれからね」
「まずはここで楽しい時間を過ごして」
オズマはジャックに応えて言いました、今は緑のシルクの奇麗なドレスを着ています。ドレスは緑色に輝くエメラルドの糸とジュエルで飾られています。
「そして明後日にね」
「出発なんだ」
「そうしましょう、今日と明日はゆっくりと休んで」
「旅の疲れを癒すんだね」
「貴方達はいいけれど」
ジャックとかかし、樵を見て言います。
「恵梨香達五人はね」
「あっ、ここまでずっと歩くとね」
「疲れてるでしょうから」
「それで今日と明日はだね」
「ゆっくりと休んで」
そうしてというのです。
「それでね」
「明後日にだね」
「旅に出ましょう」
「ギリキンまでのだね」
「そうしましょう、私とね」
オズマはさらにお話しました。
「ムシノスケ教授、それにね」
「それに?」
「ガンプも一緒よ」
彼もというのです。
「今回は」
「彼もなんだ」
「彼はいざという時には皆を乗せてお空を飛べるからね」
「一緒にいるとだね」
「安心出来るから」
だからだというのです。
「彼が旅に出たいと申し出たから」
「一緒になんだ」
「来てもらう様にしたのよ」
「そうなんだね」
「それで留守番はドロシーにね」
オズの国の第二の人でオズマの一番のお友達のです。
「魔法使いさん、ジュリア、ボームさん、臆病ライオンに腹ペコタイガーにトトよ」
「しっかりした顔触れだね」
「ええ、モジャボロとベッツイ、トロット、チクタク、キャプテンにハンクは今は冒険に出
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