第二幕その二
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「それでね」
「かかしさん、樵さんと出会って」
「ムシノスケ教授とも出会って」
「ガンプに乗って脱出してね」
「お空も大冒険だったわね」
「そうだったよ」
ジャックは懐かしんでお話しました。
「あの時は大変だったけれどね」
「今思うと面白かったね」
「いい思い出だよ」
かかしと樵も笑顔で言います。
「オズマとも出会えたし」
「素敵な冒険だったよ」
「そうでしたね、ただ」
ここでカルロスが言いました。
「その冒険ドロシーさんが関わっていませんね」
「全くお顔出してないんだよね」
神宝も言います。
「オズの国一の冒険家なのに」
「その時はカンサスに帰っておられてね」
ナターシャも言います。
「一切だったわね」
「オズの国と関りがなくてね」
ジョージもその時のドロシーのことを言いました。
「それでだったね」
「ドロシー王女がボームさんが紹介してくれたお話の中で唯一関わっていないお話なのよね」
恵梨香はこう言いました。
「実は」
「そうなのよね」
「あの冒険だけはね」
「ボームさんも色々紹介してくれたけれど」
「ドロシーさんが関わっていないのよね」
「僕がドロシーのことを知ったのは後でね」
ジャックも言います。
「その時は誰なのかも知らなかったよ」
「ドロシーさんとオズマ姫が出会ったのはその後だったわね」
恵梨香はジャックにお話しました。
「そうだったのよね」
「ノーム王のところに行った時で」
「その時お二人ははじめてお会いして」
「それまではね」
「お互いお会いしたことがなかったんだよね」
「そうそう、オズマがオズの国の国家元首になってね」
ジャックもその時のことをお話します。
「それから暫くしてからだよ」
「お二人がお会いしたのは」
「その時で」
「それからもドロシー王女は三回位オズの国と外の世界を行き来して」
「ノーム王が攻めてきた時に遂に定住されて」
「オズの国の王女になられたのね」
「そうだよ、今ではオズの国の第二の人だよ」
勿論国家元首のオズマが第一です。
「オズマの代理を務める時もある位にね」
「そうなるまでも結構かかったね」
「そうだね」
かかしと樵はその頃のことも思い出して言いました。
「思えばね」
「ドロシーは合わせて五回二つの世界を行き来したね」
「オズの国と外の世界を」
「そうしたね」
「そして六度目で定住されて」
恵梨香が言いました。
「それで今に至りますね」
「そうだよ」
「それからはずっとこうだよ」
「オズの国の王女としてね」
「ヘンリーさん、エマさんも一緒に移住したよ」
「それで今も時々お会いしているよ」
「そうですね、本当にです」
しみじみとして言う恵梨香でした
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