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新オズのカボチャ頭のジャック
第二幕その一

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                第二幕  オズマと会って
 一行は程なくエメラルドの都の中央にあるオズの国の首都に着きました。その街はいつも通りでした。
 エメラルドグリーンの大理石と木、瓦に煉瓦にエメラルドで飾られていました。当然ガラスもカーテンも服も緑です。
 その眩い緑の街に入ってでした。
 ジャックはにこりとしです、皆に言いました。
「ここに来るといつも嬉しいよ」
「そうよね、何度来ても素敵な街よね」
 恵梨香は街並みを見てうっとりとして応えました。
「首都は」
「そうだよね」
「オズの国一の大都市でね」
「様々なものがあってね」
「賑やかでね」
「それで町並もね」
「全部奇麗ね」
「うん、それでこの街はね」
 ジャックはさらにお話しました。
「オズの国の四方八方からだよ」
「川が流れてきていてね」
「それを運河にもしていてね」
「陸のお道も整備されていて」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「水路もだよ」
「とても整っているわね」
「もうね」
 それこそというのです。
「水の都と言っていい位にね」
「水路が充実しているわね」
「しかも木々も多いから」
 エメラルドの都に相応しい緑の木々がです。
「森の都でもあるよ」
「お水も木々も豊かなのよね」
「そうだよ、この街はね」
「だから余計に奇麗なのね」
「そうなんだ、じゃあね」
「この街を楽しく歩いて」
「景色を楽しみながらね」
 そうしていってというのです。
「そのうえでね」
「宮殿までね」
「行きましょう」
 恵梨香はジャックににこりとして頷いて応えました。
 そうして首都を流れる川や運河にそこを進む船や上に架かっている見事な橋をの上を歩いてでした。
 木々を見て先に進んで、です。樵は言いました。
「宮殿にも向かっているからね」
「それで、ですね」
「ただ今を楽しんでいるだけじゃなくて」
「オズマ姫にお会いする時が近付いている」
「そうなんですね」
「今の僕達は」
「そうなっているよ」
 恵梨香達五人にお話しました。
「そしてそこにはムシノスケ教授もいるよ」
「彼の学識も頼りになるからね」
 かかしも言いました。
「だからね」
「うん、彼も一緒なのも嬉しいね」
「全くだよ」
「そういえば今回の旅の顔触れは」
 ここで恵梨香が気付きました。
「オズマ姫が男の子だった時の」
「うん、その時の顔触れなんだよね」
「そうよね」
「最初は僕とオズマでね」 
 男の子だった時の彼女で、です。
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