第九話 風使その七
[8]前話 [2]次話
「私は嫌よ」
「そうですか、では」
「ええ、死なないで」
??にも切実に告げた。
「そうしてね」
「わかりました」
??は確かな声で答えた。
「戦いがあろうとも」
「死なないでいてくれるわね」
「はい」
庚に答えた。
「そうします」
「お願いするわね」
庚は??にも話した。
「是非共」
「僕達は一人もですね」
「欠けないで欲しいわ」
「では絶対に生きる様にしますね」
遊人は笑顔で応えた。
「戦いがあろうとも」
「そしてずっとよ」
「皆で、ですね」
「こうしてお茶も飲んで」
そうもしてというのだ。
「そして他のこともしていって」
「一緒にですね」
「楽しんでいきましょう」
こうしたことも話してだった。
庚は今は友人達と共にお茶とお菓子を楽しんだ、だが仕事の時はだった。
真剣な顔でだ、都知事に話した。
「本日の予定ですが」
「どうなのかね」
「はい、この様になっています」
「そうか、今日も多忙だな」
知事は庚に差し出されたそのスケジュールを見て少し苦笑いになって述べた。
「朝から夕食まで」
「はい、ですが」
「これが私の仕事だからね」
「やはりです」
「知事になるとね」
都知事になると、というのだ。
「これだけの忙しさだね」
「そうですね、では」
「うん、都民の人達の為にね」
「今日も宜しくお願いします」
「この東京をよくする為にね」
「立候補されて」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「当選させてもらったからには」
「それならですね」
「今日も頑張るよ」
「それでなのですが」
庚は自分の席で話す知事の正面に立ち笑顔で話した。
「今日のお昼ですが」
「食事かね」
「議員の方々とご一緒でしたね」
「都議会のね」
「お料理はカレーで宜しかったですね」
「いいよ、では君もだね」
「ご一緒させて頂きますので」
こう言うのだった。
「何かあれば」
「頼らせてもらうよ」
「それでは」
こうしたことも話してだった、そのうえで。
庚は食事も含めて仕事に励んだ、そして。
夜は地の龍を束ねる者として働いた、眠るとだった。
夢に出て来た丁にだ、こう言うのだった。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ