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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
始まりの章-世界は終わった、しかし物語はここから始まる-
約・束・完・遂
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そうな感じで返答した。
「命は保証するとは言いました。でも助けるなんて、僕は一言も言ってませんよ。」
「……!!」
なんて冷酷な人間なのだろう。
人から搾るだけ搾り取って、必要無くなれば後は捨てる。
いや、そもそも彼女には最初から殺すつもりで来たのかもしれない。
「そろそろ日が暮れます。まだここら一帯もモンスターが出ますし、危ないので僕は帰ります。あとは自分でなんとかしてくださいね。」
「で、出来るわけないだろおおおおおお!!!!」
最後にそう言い残し、マキさんは歩いていった。
後ろの方からはまだ何か叫び続けているが、もう知ったことでは無い。
それに、そんな馬鹿みたいに叫んでいればいずれ来るモンスターに居場所を教えているようなものだ。
「得たのは商人から買ったっていう噂だけ…大した情報じゃなかった。」
自分の掌を見、そして返して手の甲を見つめてマキさんはそう呟く。
「でも僕は決めたんだ。お栄ちゃんがいなくたって…僕は必ずあいつに辿り着いて、殺してみせるって。」
誰も見た事のない張り詰めた表情の彼女は、街に入るといつものマキさんへ戻り、そしていつもの仕事場へと向かうのだった。
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