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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
始まりの章-世界は終わった、しかし物語はここから始まる-
約・束・完・遂
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なんだ、なんだあの街は…!!」
幽霊は存在する。
それは、ここに来るまでにゴースト≠フエネミーを見ていたから知っている。
しかしアレ≠ヘ間違いなく自分が殺していった若者達の霊だった。
よく見かける骸骨面の奴らじゃない。
もう二度とあそこには行くものかと誓い、生きが落ち着くと橋本はここからどうやり直すかプランを考えていく。
「携帯は…クソ!どこかに落としたか……。」
部下をここに呼び込もうにもどうやらどこかで携帯を落としてしまったらしい。
ならあの街に戻って直接呼び戻しに行くか?いや、無理だ。
あそこには幽霊が住み着いている。
戻ってこようものなら呪い殺される。
そう思い、ならばどうするかとまた別の案を考える。
以前のように、偶然ここら辺を通りかかったサーヴァントとマスターを頼り、東京まで世話になるか。
それがいい、そうしよう。
幸い商人から買った薬はまだまだある。
それをサーヴァントに飲ませ、マスターを殺害し、自分が新たな主となればいい。
そう思ってニヤケながら懐にしまった薬瓶を取り出そうとするも、
「…?…??」
ない。
薬瓶がない。
高い金を払って買った、あのサーヴァントを奪うことが出来る薬がどこにもない。
まさか携帯と同じように落としてしまったのか?
そして地を這うように辺りを探し回るも、やはりない。
まさかそれもあの街…?
と、そう思った時だった。
「忘れ物ですよ。」
「!!」
人気のないはずの廃屋から声。
どこだと辺りを見回すと、声の主は上にいた。
「!!お前は!!」
スタっと身軽に着地し、彼の前に現れたのはあのBAR『蜘蛛の糸』の看板娘、マキさんだった。
「大事そうなものだったんで、持ってきてあげました。」
ぷらぷらと振ってそれを見せつける。
無論それはあの薬だ。
橋本は慌ててそれを取りに行こうとするが
「それを!それを寄越せぇ!!わたしのも」
「動かない。」
起き上がろうとする橋本。
しかしその直後に二発の発砲音。
そうすると起き上がろうとした彼はがくんと膝をつき、足が言うことをきかなくなる。
自分の前には、いつの間にか硝煙の立ちのぼる銃をかまえたマキさん。
次第に感じる熱い痛み。
恐る恐る目を下にやると、右腿と左膝からは血が流れていた。
つまりは、撃たれた。
「ひ、ひゃああああああああっ!!!」
情けない悲鳴を上げ、痛みのあまり蹲る橋本。
「いたい…いだいいだいいだいいぃぃぃっ!!」
「今からする質問に答えてください。いいですね?」
「あしが…あああああしがぁぁぁぁ…!!」
「…。」
みたび発砲音。
今度は直接撃たず、橋本の顔を掠めるように撃って無理やり黙らせた。
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