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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
始まりの章-世界は終わった、しかし物語はここから始まる-
約・束・完・遂
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これは……折り紙!?」
「おっきー作の『必中折り紙手裏剣』だ。威力は本物と同等。オマケに狙ったとこに必ず命中するスグレモノだぜ?」

と、驚くそいつに解説してやる。
武器を持ってない俺に護身用にとおっきーが作ってくれたのさ。

「将!!」
「おねえちゃん!」

さて、うってかわってこちらは感動の瞬間ってやつだ。
人質から開放された将はまっすぐ鈴鹿御前の元へ駆け寄り、両手を広げて迎えている彼女の胸に飛び込んだ。


「ごめんなさい…うそついて…いままでうそついててごめんなさい…!」
「ううん、謝らなきゃいけないのはお姉ちゃんだよ。私だってこうやって、今まで将に嘘ついてきたんだから…。」

涙を流し、真実を吐露し合う二人。
こうして絆を深めあっている訳だが、

「手短に済ますか。」

ここを邪魔するワケにはいかない。
そろそろクソオヤジにはここで退場願おうか

「じゃあ作戦通りに頼むぜ、相棒(おっきー)。」

俺がそう呟いたその直後、

「うぅ、ぐすっ、うえぇ…」

「どこかはともなく、子供のすすり泣く声が。」

その泣く声に橋本はキョロキョロと辺りを見渡す。
するとここから視認できる距離に、なんとしゃがみ込む女の子の姿が。

(いける…!運命はまだ私に味方してくれている…!)

そんなすすり泣く子を見て、橋本はナイフを拾い直して走り出す。
幸い鈴鹿御前は将と抱き合っており、反応が遅れてしまった。
さらに俺ともかなり距離があり、捕まえるのは難しい。
あー大変だなー困ったなー(棒)
あの女の子が人質にとらえられたらどーしよっかなー(棒)


「そうら!死にたくなかったら静かにしろガキ!!」

と、案の定橋本は女の子を人質にとる。
ナイフを突き付け、下卑た笑みをこちらに向けながら。

「おい!何ニヤニヤ笑ってやがる!!このガキの命が惜しくないのか!?」

あ、いっけね。
俺も笑ってたわ。

「あぁ、悪い悪い。何せここまで思い通りにハマってくれるとついついニヤけちまうんだよ。」
「思い…通り?」
「そ、思い通り。」

気づいた時には時すでに遅し、

「欲しいんだろ?やるよ、俺のサーヴァント。」
「え…?」

直後、女の子がブルブルと震え出す。
ボコボコ醜くと膨れ上がる身体。

「かなしい、かなしいよぅ」

そう呟きながら女の子はどんどん大きくなり、やがては橋本の身長も超えて6メートルはあろうとんでもねぇ大きさへと変貌。
その顔も醜く歪み、口からは牙が生え、さながら般若だ。

「おまえが、ころした。もののかなしみ。」
「ひぃいい!?」
「にげられるとおもうな、みんな、おまえをみている。」

振り向けばそこにはあのBAR
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