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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第二百五十六話 桜原カエデ その2
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.俺もずっと...つらかったよ...こんなことしかできなくて...本当に...ごめんな...」
石間コウイチの言葉に、カエデは『すべてのはじまり』の日を思い出す...そしてコウイチの真意も...。
「コウイチ...あなた...最初から...私と一緒に...そのつもりで...ほんとうに...ずるい人...」
最後の断罪陣から放たれた青き光の粒子に包まれた断罪王オルトロスと化したカエデから、断罪王オルトロスの力が失われていく。
人間の状態に戻ったカエデは見てしまった。
青い光に包まれる中、人の姿を取り戻した自分を見つめるコウイチの顔を。
泣きながら微笑むコウイチの顔を。
それがカエデが現世で最後に見た景色だった。
そして、奈良見は見てしまった。
泣きながら微笑むコウイチにカエデも微笑み返しているところを。
超広範囲の断罪陣から放たれた大量の青い光の粒子に包まれた、カエデの全身が光になって消えていく。
カエデが完全に消滅したのと同時に、全ての力を使い果たした石間コウイチの不老のはずの肉体が、時の流れを取り戻したように、その老化を進めていく。
奈良見ルナの目の前にいる、全ての力を使い果たした醜い老人はもはや、奈良見ルナが知っている石間コウイチの姿ではなかった。
しかし、奈良見ルナの目には、その醜い老人は英雄に見えた。
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