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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第二百五十六話 桜原カエデ その2
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ど、マジか?」
「ああ、マジだ...前にも話した通り、俺はカエデのせいで発生した断罪王現象をなんとかするために、世界中を旅して、各国のトップに断罪者(社会不適合者)をケアするリンクマスターの職種の必要性を説いていた...そして俺は、その途中で、今日この日のために、世界各地に日本大陸を囲むぐらい大きなサイズの『断罪陣』の図形式を各地に引いた...」
「それって、つまり、世界中に日本を中心にした巨大な『断罪陣』を引いたってことですか?」
「ああ、俺が世界中に日本を中心に囲むようにに引いた『断罪陣』を発動すれば、カエデも止められるし、『断罪陣』の内側にいた断罪者(社会不適合者)はもちろん、カエデに再洗脳された信者たちも正常な状態に戻るはずだ...でも、断罪陣は発動範囲が大きければ大きいほど、消費するエネルギーが大きくなる、おそらく、世界規模の『断罪陣』を発動したら、その莫大なエネルギー消費に俺の体が耐えきれずに死んじまう可能性が高い...だからコレをお前に託す...」
コウイチはスーツのポケットから出した、くしゃくしゃの紙を奈良見に手渡す。
奈良見はくしゃくしゃの紙を広げる、それは、リンクセンター石間の責任者や所有権について記されている重要な書類だった。
それを見た奈良見の両目から涙がこぼれる。
奈良見はその紙に何が書いてあるのか見て、全てを察した。
だから、あえて、わからないふりをした。
「石間さん...私、こういうのわかりません...私...こういう難しい書類...キライなんです...」
「バーカ、見て見ぬふりをしてんじゃねぇ、ちゃんと紙を見ろ!」
重要な書類の責任者の欄には、奈良見ルナと記されている。
「嫌です!無理です!私、まだ新人ですよ!こんなのあんまりです!」
「お前、リンクセンター石間に初出勤した時のこと覚えてるか?」
「石間さん...私にはできません...」
「断罪王現象のせいで断罪者(社会不適合者)になっちまった親友が自殺したのがきっかけで、偏差値一桁台のお前が国家試験に受かってリンクマスターの資格を得た話...俺さぁ...その話聞いて、お前のことクソバカだけど、正直すげぇ奴だなって思ったよ...」
「どうして、そういう大事な話、今になって...そんなのって...」
「面接の時さ、お前が言った、断罪王現象で不幸になる人をこの世界からなくしたいっていうお前の志望動機、アレ、聞いたときさぁ、俺はこのリンクマスターっていう職業を世界中に広めたことを誇りに思えた...嬉しかった...」
「カッコつけて、面倒なことは全部に私に押し付けて...」
「それと同時にお前に悪いことしたなぁ〜って思った、めちゃくちゃ後悔した...だってよぉ、俺がカエデをもっと早い段階で止めることができれば、お前の親友は自殺せずに済んだかもしれな
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