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ハッピークローバー
第六十八話 夏の服なのでその十五

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「私も」
「ええ、それでね」
「それで?」
「ソウルフードは豚肉多くて」
 またこのことを話すのだった。
「イスラム教は表立っては食べられないでしょ」
「戒律ちゃんと守る人は絶対によね」
「食べないでしょ」
「イスラム教だとね」
「それでね」
 その為にというのだ。
「マルコムエックスさんはね」
「あっ、あの人は」
「そう、ムスリムだったわね」
「改宗したのよね」
「キング牧師はずっとクリスチャンだったけれどね」 
 だから牧師と呼ばれるのだ、尚牧師ということはキング牧師がプロテスタントであったということも示している。
「あの人はね」
「途中で改宗して」
「そのうえでね」
「活動してたわね」
「これはね」
 理虹に言うのだった。
「これまでのアフリカ系の文化」
「それとも決別して」
「あらたにね」
 それこそというのだ。
「白人に従属していたからね」
「そういうものを食べていた?」
「それと決別して」
「やっていくってことなの」
「そうだったかもね」
 こう理虹に話した。
「私が思うには」
「そんな考えもあったの」
「そうかもね、あの人他人にも自分にも厳しくて」
 マルコムエックスという人物はというのだ。
「太ることもね」
「否定していたの」
「ほら、アメリカって言うと」
 まさにとだ、アメリカから来た娘は話した。
「その頃は今程じゃないけれど」
「肥満ね」
「それが問題だしね」
「そこで太るなと言って」
「自分もそうしていたから」
「厳しい人だったのね」
「それでね」
 そうした人物だからだというのだ。
「改宗して」
「豚肉を食べない様にして」
「お酒も飲まなくて」
 イスラムは酒を禁じているからである。
「それでね」
「太ることもなのね」
「自分の組織の人には太ったらダイエットを強制して」
 そうしてというのだ。
「それで失敗したら」
「まさかと思うけれど」
「そう、退会させていたのよ」
「本当に厳しいわね」 
 理虹も聞いて驚いた。
「そこまでなんて」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「あの人甘いもの好きだったのよ」
「そうなの」
「アイスクリームなんかもね」
 このスイーツもというのだ。
「そのアイスにシロップとバナナも使った」
「それ滅茶苦茶カロリー高そうね」
「そうしたスイーツも大好きで」
「油断したら太りそうね」
「だから毎日熱心に歩いて」
 そうしてというのだ。
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