第六十八話 夏の服なのでその十四
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「あるでしょ」
「世界中にね」
「ちなみに近所の中国系の人いるけれど」
「中国系の人も差別されてたのよね」
「ええ、日系人と同じでね」
「アジア系はね」
「それでその人客家なのよ」
こう呼ばれる人だというのだ。
「知ってるでしょ、客家」
「いるからね、うちの学校にも」
理虹ははっきりと答えた。
「客家の人ね」
「そうでしょ、戦争とか避けてね」
「他の土地に入って」
「それで暮らしてる人達だけれど」
「差別されてるのよね」
「中国のユダヤ系って呼ばれてるでしょ」
「みたいね、何かお家が」
客家の家はというのだ。
「円形の集合住宅でね」
「それで外から攻めてきても守れる様にしてるのよ」
「そうよね」
「そのことその人から聞いたわ」
その客家の人からというのだ。
「ケ小平さんとか李登輝さんが客家ってことも言われて」
「そうだったのね」
「いや、中国人も色々だなってね」
その様にというのだ。
「その時わかったわ」
「そうだったのね」
「日本でも差別あるしね」
「そうそう、これがね」
理虹は難しい顔で話した。
「何かとね」
「そうよね」
「いや、差別されるのはね」
「嫌でしょ」
「誰だってそうでしょ」
「それはね」
理虹もそれはと答えた。
「嫌よ」
「そうでしょ」
「本当にね」
「まあそれでも差別しない人の方がずっと多いから」
「いいのね」
「アメリカもね、それにね」
理虹に笑顔に戻って話した。
「ソウルフード美味しいし」
「さっきお話してた」
「もうこれがね」
まさにと言うのだった、そして理虹に対して唐揚げを食べてまた飲んでからそのうえで明るく笑って話した。
「最高なのよ」
「スペアリブなんかもそうよね」
「そうそう、あれもね」
「ソウルフードよね」
「他にもあってね」
「食べてよしなのね」
「豚肉料理が多いのよ」
ソウルフードはというのだ。
「何か昔豚肉は安くて」
「それでよく食べたから」
「ソウルフードに多いらしいのよ」
「そうなのね」
「ええ、だからね」
それでというのだ。
「お酒にもよ」
「合うのね」
「豚肉だからね、おつまみにもお勧めよ」
「それはいいわね」
理虹もその話を聞いて笑顔で応えた。
「それじゃあね」
「食堂にもあるからね」
「学校のね」
「今度食べてね」
「そうするわね」
理虹も応えた。
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