暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第105話 小猫の修行!メルク包丁を使いこなせ!
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事のある人に出会えるなんて!


「でもね、ワープキッチンを安定して使うには同じアカシアのフルコースの一つであるデザート『アース』を食べないといけないの。ワープキッチンは莫大なエネルギーを使うから普通なら長くは使えないのよ」
「じゃあ姉さまがそんなに慌ててるのは……」
「節乃さんはアースまでは食べていないの。だから長く使えばいくら節乃さんでも危険なんだよ」
「そうだったんですね。私何も知らないのに節乃さんにそんな無茶をさせてしまう所でした」


 姉さまの説明を聞いて私は節乃さんに無茶をさせてしまうと分かりワープキッチンを使ってもらうのを止めたくなりました。


「何をしとる、小猫。早く修行に入るぞ」
「せ、節乃さん!?」


 しかし当の本人である節乃さんは一切のためらいもなくメルク包丁の修行に入ろうとしていました。


「節乃さん!?なにをやってるんですか!」
「そうだよ!前だって少し使っただけで息を切らしていたでしょ!?いくら貴方でもずっと使っていたら本当に死んじゃうにゃん!」
「うふふっ、確かにあたしゃも少し寿命を削ってしまうかもしれん。じゃがこのおいぼれの命が未来ある若者の助けになれるのならなんの後悔もせんよ」


 私と姉さまは節乃さんを止めようとしましたが節乃さんは全く止まる気がありませんでした。


「あたしゃもかつてはフローゼ様に何度も付けられたもんじゃ。あの方は慈愛に満ちたお方で例え悪人であろうとお腹を空かせた人間には施しをしておった」
「節乃さんはフローゼ様に会ったことがあるんですか?」
「あたしゃの師匠じゃよ。料理のイロハはあの方に習ったんじゃ」


 し、知りませんでした……まさか節乃さんの師匠がフローゼ様だったなんて!でも次郎さんとコンビを組んでいたのなら寧ろ納得かもしれません。


「フローゼ様は最後まで誰かのために尽くす人じゃったよ。その死因も大切な存在の命を救うために衰弱しきった体で無茶な調理をしたからじゃ。あの方の最後は今でも目に焼き付いておる……」


 節乃さんは私の目を見ながら笑みを浮かべました。


「小猫、お主もフローゼ様のように誰かのために必死になれる子じゃとあたしゃは思っておる。そんな小猫の力になれるのならあたしゃ命だって使うぞい」
「節乃さん……」


 私は節乃さんからの言葉を聞いて目から涙を流してしまいました。私なんかをフローゼ様と似ているなんて言って貰えて嬉しいです……!


「黒歌、両親を早くに亡くしたお主があたしゃを止めるのもよう分かる。でも可愛い弟子の為にあたしゃに力を貸してくれんか?」
「……そこまで言われたら断れないよ。うん、分かった!私も二人にとことん付き合うにゃ!」

 
 節乃さんの
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