暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第105話 小猫の修行!メルク包丁を使いこなせ!
[7/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
なかったのも不運かもな。ルキの話じゃメルクさんに弟子入りをしに来た人達は皆すぐに諦めてしまったと言っていた」
「はい、それで他人と比べる機会が無かったから自分が凄いって事が分からないんでしょうね」


 ルキさんの自己評価の低さはメルクさんの声が小さくて褒められている事に気が付かなかっただけではなく、自分とメルクさん以外の人間の力量を比べる機会もなかったことも原因だと思います。


「一体どうしたらいいんでしょうか?」
「う〜ん……」


 私がそう考えていると不意にイッセー先輩のお腹が鳴りました。


「もう先輩ったら……さっきご飯食べたばかりでしょう?」
「ごめんごめん、小猫ちゃんの作った料理が最近更に美味しくなっていたからつい……」
「まったく……私だって貴方ほどお腹は空かなくなってきたんですよ?」


 最近は作る方に意識が向いてきた私はそんな食いしん坊な先輩にため息をつきました。


「悪かったって……そうだ!ルキも小猫ちゃんの料理が好きだって言っていたぞ。最近の楽しみになってるみたいだぜ」
「あっ、誤魔化した」
「いやいや本当だって!ルキも小猫ちゃんの料理のファンになったみたいだな」
「そんな風に煽てても駄目ですよ」
「えっ、顔が滅茶苦茶ニヤケ顔になってるけど……」
「わわっ!見ないでください!」


 うぅ、先輩に恥をかかされちゃいました……でもルキさんが私の料理を褒めてくれるのは嬉しいですね。憧れの人に実際に料理の感想を言って貰えるほど自信が付くことはないです。


 実際に食べてもらう……?ああっ!!


「それです!」
「うおっ!?」


 私は咄嗟に大きな声で叫んでしまいました。でも仕方ないです、何故ならルキさんに自信を付けてもらえるかもしれない方法を思いついたからです!


「ルキさんの作った包丁を使って難しい料理をすれば良いんですよ!それならルキさんだって自分の腕を認められるはずです!」
「確かに自分が作った包丁でしか作れない料理を作っている所を実際に見せれば自信につながるかもしれないな。だってその包丁じゃなければさばけない食材もあるからな」


 メルク包丁を使わなければ斬れない食材もあります、その包丁で料理を作れればルキさんの腕が本物だって証明になるはずです。


「ただ小猫ちゃんはメルク包丁は……」
「はい、使えません……」


 しかし肝心のメルク包丁を私が扱えないんです。メルク包丁の中には資格が必要なものもあって何よりこればかりは才能ではカバーできないです。


「そうなると黒歌に頼るってのも手だな」
「そうですね、姉さまならメルク包丁を扱えると思います。でも……」


 先輩は姉さまに力を貸してもらう
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ