暁 〜小説投稿サイト〜
新オズのカボチャ頭のジャック
第一幕その十一

[8]前話 [2]次話
「とても奇麗で可愛いって」
「実際にそうだね」
「誰にも悪いって言われたことないから」 
 だからだというのです。
「これからもね」
「黒い髪の毛と目でだね」
「普段はいるわ」
「そうしたいんだね」
「そうするわ、ただね」
 それでもとです、恵梨香はジャックに微笑んで言いました。
「さっきみたいに変えたいと思ったら」
「変えるね」
「それも面白いし気分転換にもなるから」
 だからだというのです。
「お洒落でもね」
「変えるね」
「そうするわ。けれどね」 
 それでもというのです。
「やっぱり普段はね」
「黒い髪の毛と目でだね」
「いいわ」
「そうなんだね」
「このままね、しかしオズの国でも髪の毛を染められるのね」
「カラーコンタクトもあるよ」
「しかも外の世界より遥かに楽に染められるよ」 
 樵が言ってきました。
「ちょっと塗ればね」
「それで、ですか」
「その色になるんだ」 
 そうだというのです。
「それでカラーコンタクトを入れても目に負担がかからないよ」
「それはいいですね」
「だからその人が好きな様にね」
「髪の毛や目の色もですね」
「変えられるよ、それもね」
「ファッションですね」
「それで元の色も戻したかったら」
 その場合はといいますと。
「髪の毛を洗ったらすぐに落ちるし」
「髪の毛の色も戻りますか」
「それにカラーコンタクトも外せば」
 そうすればというのです。
「それでね」
「元の色に戻れますね」
「その人の好きな様にね」
 それでというのです。
「なれるし戻れるよ」
「それもオズの国ですね」
「本来の色のままでもいいし」
「変えてもですね」
「いいよ」
「結局外見の違いってそんなものだね」 
 かかしは達観した様に言いました。
「お肌だってね」
「変えられますね」
「その色をね。色はね」
 まさにというのです。
「外見のそれなんて」
「何とでもなりますね」
「それでどう変わるかなんてね」 
 それこそといううのです。
「そんなものだよ。外見での違いなんてね」
「そんなものですか」
「だからオズの国で外見でどうか言うことはね」
「ないですね」
「そう、誰もしないよ」 
 そうしたことはというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ