外典 【BORUTO】 その2
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は泣き出すなみだだが、驚きすぎて泣く事も忘れたようだ。
その三つの尻尾を持った巨大な亀のような獣は掌位の勾玉へと姿を変えなみだの中へと吸い込まれて消えた。
「え、え…亀さんは…?」
「な、なみだ大丈夫だったっ!?」
駆け寄るスミレとゆっくりと悟ったかのように歩くモンテ達。
「えっと何が何だか…」
戸惑うなみだ。
「ええっと、家の池には三尾の尾獣が居たんだけど」
「ええ!?尾獣っ!?」
「尾獣って七代目様の九尾みたいな?なみだ人柱力になっちゃったって事?」
「じんちゅーりき?」
優等生のスミレは理解が早いがなみだは戸惑っているだけでまだ事態を飲み込んでいない。
「なみだ、あなた三尾に気に入られたみたいね」
ハナビがやれやれとため息を吐いて言った。
「ど、どうしよーっ!」
「はわわ、大丈夫なんですか?」
「人柱力になったくらいで死にはしないわよ。それにほら、人柱力はここに二人も居るじゃない」
安心するように、とハナビが言う、。
「え?」「まさか…」
ワサビとモンテの臀部辺りから尻尾が生えて来た。
ワサビは炎に揺らぐような尻尾が生え、モンテには毛で覆われてはいるが恐竜のような尻尾だ。
「ちょっと諸事情があって日向家では二尾から七尾までの尾獣の面倒を見ててね、相性の良さそうな子供とお見合いして気に入ればその子と一緒に外に出ても良いと言う事になっているの」
日向家には強力な結界が張ってあるとハナビが言う。
「それであたしは二尾に、モンテは四尾に気に入られたって訳」
ニカと笑いながらワサビが言う。その表情にはどこも不幸そうな感じはない。
人柱力のイメージが和らいだのはやはりナルトの功績が大きい。まぁワサビもモンテも身内以外には内緒にしているのだが。
「チョウチョウは七尾の人柱力だね」
ここに居ない同期であるチョウチョウもとモンテが暴露する。
「えええ」「はわわ」
「だ、大丈夫なんでしょうか、なみだ」
スミレが心配そうにハナビに質問した。
「大丈夫よ。彼自身が選んだんだもの。だから嫌わないであげて」
「だ、大丈夫です。嫌いになんてなりません。ただ、ちょっと混乱して」
となみだ。
「なら大丈夫ね。まだみんな子供みたいなものだから一緒に成長しなさい」
「は、はい…よろしくね…えっと…いそぶ?うん、よろしく、磯撫くん」
「口に出すと独り言を言っているみたいだぞ。念じれば互いで会話が出来るはず」
「そう言う事は早く行ってっ!恥ずかしいよぉ」
モンテの注意を聞いてワサビが恥ずかしさにしゃがみ込んだ。
「それと、なみだはしばらく家に泊まり込みで修行ね」
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