外典 【NARUTO:RE】 その4
[43/43]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
についてだ。
「楔(カーマ)だな」
イズミのおでこに刻まれた◆模様。
「だよねぇ」
「いったいいつの間に…」
アオとハナビが楔を発動すると共鳴したかのようにイズミの楔が発動する。
昼は火影としてまた忍者として里の復興に時間を割いている昨今、自由に有る夜になってようやくイズミのこの状況を整理できる時間が出来た。
三人、家の新しい武道場で顔を突き合わせた出した結論だ。
「問題はその楔が機能しているかどうか、だ」
楔は他の誰かの遺伝情報をその体に書き込み書き換えるものだ。
アオで言えばアオ本人とハゴロモの能力と経験のみが記録された不完全の物だが、イズミのそれははたしてどうか。
「大筒木カグヤは死んだ。物理的にも概念的にも、な。これは断言できる」
ハナビの物も複雑で、ハナビによればハナビ本人とハムラの能力と経験が宿っているらしい。
「でも打ち込んだのはカグヤよね」
そうハナビが腕を組みながら言った。
「本来は時間を掛けて体を変化させ、最終的にはそこに魂までも憑依させる転生術だな」
「それじゃ…もしかしてわたしも?」
「そこが複雑だ。俺はあの時、魂すら殺した」
「つまりどう言う事?」
「断言はできないが、カグヤ本人になる事はないだろうが、やはりその体はカグヤに限りなく近づくだろうね」
「見た目がって事?」
「いや、外見がと言う事じゃないな。器と魂、揃ってこそだからね」
「それは…よかった…のかしら?」
一応アオの言葉にホッとするイズミ。
「最悪の事態にはならずに済んだだけだ。問題の解決かは分からんな」
「まぁイズミはイズミって事で良いんじゃない?」
「ハナビ…」
「だってどうしようもない事をいつまでもくよくよ悩んでいても人生むなしいだけよ」
「はぁ、…まったくハナビには敵わないわ。…すこし強い力が手に入れられてラッキーって思う事にするわ」
「それが良いわ。むしろこれでようやく三人お揃いと喜ぶ所よ」
「ふふ…まったく」
と言ってイズミはハナビに釣られて笑った。
そうして時間が過ぎ17年後。再び大筒木の一族が動き出す。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ