外典 【NARUTO:RE】 その4
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出来ない。
ドシン。
巨大な岩が激突する音が響く。
輪廻眼を失ったからか地爆天星で捕まっていた九尾達が地面に落ちたようだ。
「くそ…くそ…くそ…」
憎悪を口にし、あふれ出たチャクラが巨大なカラス天狗へと形どる。
「ぐぅがっ…」
遅れた二枚目の手裏剣が須佐能乎内のサスケの右目を突いた。
両目を失えばサスケは攻撃の目標を付ける事が出来ない。
「仙法木遁・真数千手」
アオが組み上げた印により作られる完成体須佐能乎を優にしのぐ大きさの千手観音像。
「サスケェっ!」
友のピンチからかナルトが九尾かしてサスケに寄りそう。
「何で来たっ!」
「友達だからだっ!」
「くそ…目が見えない、お前が決めろ」
完成体須佐能乎を威装スサノオでナルトの九尾に纏わせる。
「いやー…ありがてぇんだけどよ…」
「なんだっ!」
「多分無理だ」
見上げる九尾のその先。
「頂上化仏」
九尾を見下ろす千手観音が千の腕を万力の力で振り下ろす。
キュイーンと音を出して撃ちだされる尾獣玉。
それすら片手で押し込め無数の腕がサスケとナルトを襲った。
その数の暴力に威装スサノオははがされ、むき出しの九尾も削られて行く。
「サスケくーん、ナルトーーっ!」
粉塵が薄れると爆心地の中心へとサクラが走る。
「くそ…どうして」
「やっぱ敵わなかったな…アオ先生ってつえー」
サスケとナルトはハの字を描くように頭を突き合わせて仰向けに倒れていた。
「よかった、生きてる…サスケくん」
必死に医療忍術で二人の外傷を治療するサクラ。
「サスケくんの目は…」
「ああ、それは俺が一番分かっている…」
涙を流すサクラ。
その後ろから足音が聞こえた。
「どうだ。力による支配を受けた感想は」
とアオが言う。
「…………最悪だ」
アオの圧倒的なまでの実力差を感じさせられて心が折れたサスケ。
「だけどよ、いつか二人で超えてやろうぜ、な、サスケ」
「………この…ウスラトンカチが」
「ぐす…そこは…三人で、よ」
サクラが二人の手を取って泣いた。
「分かったら反省しろ」
間違ったら諭すのが大人の役目だ。
アオはサスケの両目に手を添えて放す。
「……目が…見える」
「サスケくん…」
「サクラ…」
「よかった、よかったよ…」
抱き着いて泣いているサクラ。
アオの後ろから遅れてハナビとイズミがやって来る。
「わたし、今気が付いたんだけど」
「何、イズミ」
「アオの方が大筒木カグヤよりも化け物よね…」
サスケの目をいとも
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