外典 【NARUTO:RE】 その4
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ませたテンテンだった。
「里がこんな時にイズミとハナビを連れて行くわけにはいかないだろう」
「それもそうそうですね。それにアオ先生に護衛なんて必要ないでしょうから、誰が付いて行っても同じですし」
とテンテンは納得したよう。
「行くぞ」
シカクの合図で鉄の国へ出発。
二人を連れて鉄の国へと向かっていると森を抜け対岸へと渡る橋を背に見知った顔を見た。
「よぉ、サスケ」
「な、サスケくん?」
「うちはサスケか」
白眼を持っているアオに不意打ちは難しいと進路上で待ち構えていたようだ。
「まさかあんたが火影になっているとはな」
久しぶりの子弟の再開。しかしサスケの表情は険しい。
「まぁ俺にも色々有ったんだ」
お前が居なかった三年間にな、とアオ。
「残念だよ。かつての師を殺さなければならないなんて」
「どうした、サスケ。何かあったか?」
「何かあったかじゃないっ!オレは木ノ葉を潰す」
「なっ」「サスケくんっ!」
抜け忍になりイタチを殺したまでは復讐と誰もが分かる。
が、しかし。
今のサスケが言っている意味が分からない。
「オレはイタチの犠牲の上にのうのうと生きている奴を許さない」
だから、とサスケ。
「手始めに火影を殺す事にした」
こちらが三人と分かったのか、サスケの後ろにもう二人現れた。
後の尋問で重吾、水月と知るサスケの仲間だ。もう一人香燐と言う忍も近くに居るのだが、どうやら隠れているらしい。
なまじ強い力が有るからの暴論だ。
「まぁお前にも色々考える事が有るのだろう。師としては説得して止めるべきなのだろうが…こういうやつはもう止まらないな。自論で自分を覆ってしまっている。何を言っても聞きはしない」
はぁとため息。
「少しは説得するべきじゃないか?」
シカクが淡泊なアオに何とも言えない表情を浮かべていた。
「薄っぺらな言葉で、復讐は何も生み出さない。むなしいだけだ。お前の復讐がどれだけの悲しみをうむか知っているのか。復讐した先に自分が復讐される側になるぞ、とか?」
八尾の人柱力を襲った事ですでに他者からの復讐対象になっているが。
「お前が言うととても薄っぺらいな」
とシカク。
「そんな事を言って相手が次に何と言うと思う?」
「「そんな事は分かっている」とか」
「「お前に何が分かる」とかだろ」
アオとサスケの言葉が重なる。
アオに馬鹿にされたサスケの表情は鬼の様。
「ほら、な」
アオの言葉にシカクも肩を竦めた。
「もうサスケは止まらない。一度ぶっ飛ばしてやらんとね」
なので、とアオ。
「テンテン」
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