外典 【NARUTO:RE】 その4
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い。小日向家はもともと日向家の分家だ。
「宗家の跡取りの婿と言うのもプラス材料だ。お前が火影にならば日向家の支援が強く受けられるだろう」
日向家の白眼は有用で、日向家から火影が出たとなればさらに一層の力添えが期待できると言う事なのだろう。
日向家は分家も含めれば猿飛一族に次ぐ人数の忍者を抱えていた。
「それと、イズミの事も守りやすくなる」
「く…」
嫌な所を付いて来る。
イズミはアオと結婚して日向家に入ってはいるが、木ノ葉の里の唯一のうちはの生き残りである。
うちはがクーデターを企んだと言うのは暗部やその頃上忍だった大人の忍は皆知っている事実だった。
「嫌われているわね」
とイズミが肩を竦めた。
「そうじゃないが、状況は複雑だ」
サスケが里抜けし、そのサスケも良い噂を聞かない。
先だって掴んだ情報では八尾の人柱力を襲ったと言う。
「アオくん」
諦めなさいとハナビ。
「実際、この里であなたより強い忍は居ないわよ。たぶん」
悔しいけれど、とイズミ。
「断定じゃないのね」
「ナルトに期待するのね」
確かにあの短期間で仙人の力を物にした人柱力であるナルトならアオを超える事も出来るかもしれない。
「ナルトはまだ若い」
そうシカクが言う。
「俺も若いつもりなんだけどね」
「いや、アオはすこし枯れている所があるわ」
「ぐは…」
ハナビの言葉が地味に刺さる。
「俺は面倒くさがりだぞ」
「そこは補佐をするオレ達の力の見せどころだな」
奈良シカクほどの知恵者がいろいろ悩んだ末の結論なのだ。
「はぁ…分かりました」
就任式は後にまわし、六代目火影として仕事に当たるアオ。
ハナビとイズミは当然の様にアオに付き添い事務仕事に追われ、折衝などの面倒事はシカクさんに丸投げ。
「アオくんってさ」
「なんだ」
と簡易テントで組んだ火影室の執務机の椅子に座り資料を眺めながらハナビに問い返す。
「面倒な事はしないと言いながら結構口を出しているわね」
そうイズミも呆れて言った。
「そうか?」
「そうよ。しかもなんか慣れているみたいに」
うーん…
「自分でも分からないんだがな」
そんな事をしていると雲隠れの里の死者が雷影からの念書を持って来里する。
雲隠れの忍から渡された念書を開いて確認するアオ。
「サスケねぇ…」
念書の内容は八尾の人柱力を連れ去ったサスケの処理を任せてもらうと言う事らしい。
「サスケくん…」
イズミも複雑そうだ。
「ま、無理だな」
「なぜですか」
雲隠れのサムイが言葉を返した。
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