外典 【NARUTO:RE】 その3
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が、まぁ…本当に世界平和を願うなら、力よりも言葉で世界を変えるべきだと、お前よりも長く生きている俺は思うよ」
「そんな事が出来る世界では無い。力こそ正義だ」
「忍者とはどんな苦行も耐え忍ぶ者なんだぜ」
「安易な道を選んで何が悪い」
「易いと言うのは脆いと言うのと同義なんだ。悲しいけどね」
「………」
沈黙するペイン天道。
「俺達は間違っていたのか…?」
「そう言う事が分かるのは何十年も先、後世の歴史家が決める事だな。俺にはどうでも良い事だ」
「歴史、か…」
「さて、話は終わりか。俺はこのペインを壊してお前をとっちめに行くぞ」
「すまない…弥彦の体を傷つけないでくれ」
「だからさー…」
はぁとため息を吐く。
「建物を直す事は出来ないが、今なら死んだ者達はまだ生き返らせられる」
とペインが言う。
「お前…いくら輪廻眼とは言えそんな事をすれば」
死者の蘇生のような大禁術には相応の代償が伴う。
「俺は最後は言葉で負けたと胸を張って弥彦に会いに行く」
「ちょっ、俺が説教したみたいじゃん」
その言葉を最後にガクリと天道の体は力が抜けたように崩れ落ちた。
ピク
仙人モードの感知能力で探れば多くのチャクラが復活していた。
「やり逃げか…」
ため息を吐くアオ。
「ねえ、アオ」「終わったの?」
ハナビとイズミが駆け寄って来た。
二人はもう戦闘態勢を解いている。
「本体は?」
そうハナビが問う。
「死者の蘇生…そんな事をしたら」
とイズミ。
二人も生き返った木ノ葉の人々を感じ取っていた。
「今さら追えないな」
「なぁなぁ、ペインはどうなったんだ」
遅れて来たナルトにアオは肩を竦めるだけだ。
ハラハラとどこからともなく折り紙が天道の体に張り付き、その遺体を運んでいく。
こうして大きな被害を出したペインの襲撃はそれは呆気なく幕を引いたのだった。
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