外典 【NARUTO:RE】 その3
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乱立し襲い掛かる。
「神羅天征っ!」
斥力で弾き飛ばしその場からジャンプ。
ペイン天道の着地と同時にアオが再び印を組んだ。
「仙法・封印術、緊箍児」
直系三メートルほどの金の輪がペイン天道を囲う。
「縛」
アオが手を握りしめると縮んでペイン天道を縛る。
「こんなもの…神羅天征」
だが術は発動しなかった。
「封印術だ。当然忍術は発動出来ないようになっている」
「く…このっ…」
「まぁ、そう言う訳だ。どうせ本体じゃないのだし、壊しておくか」
アオの感情のこもらないただの作業だと言うような声色に、この後ペイン天道がどうなるか悟ったペインの本体である長門の心が折れる。
「…、待ってくれ」
輪廻眼を持つ長門でも今のアオには敵わないと、それこそ輪廻眼を持っているからこそ分かってしまった。
今のアオは正真正銘化け物だ、と。
「……?」
「弥彦の体を壊さないでくれ…」
「その体にどれほどの思い入れが有るか分からないが、それは少し都合が良すぎないか?」
木ノ葉の里にこれほどの事をしておいて、とアオ。
「分かっている…だが…」
天道ごしの誰かの声が沈む。
「俺達はただ、世界に痛みを知って欲しかったんだ…痛みを知れば、戦争をやろうとは思わない。しばしの平和が訪れる…」
「…で?」
いきなりそんな事を語られても困る。
「な、なに…?」
「俺は肯定も否定もしないよ」
「ならっ!」
「君の思想を否定したくて戦う訳じゃなく、俺の生活圏を襲って来たから排除するだけ」
「そんなだから世界から戦争は無くならないと、なぜ分からない」
「いや、分かっているが。戦争は無くせない。平和なんてものは存在しない」
「だったら、一時の平和であろうとっ」
「争うのは生き物全てがする事だ。犬でも猿でも魚でさえ、な。生きると言う事はそう言う事だ」
「お前に弥彦の思想を語るだけ無駄か…」
「無駄とか無駄じゃないとかではなく、やったらやり返される。そうだろ?」
「ああ、だからそう言う世界を無くそうと」
「やられたからやり返す。やり返されたからまたやり返す。だが、お前は自分がやり返した後に相手に我慢しろと言うのだろう?」
「互いに痛みを知れば…」
「いや、俺はお前と平和についての談義をしたい訳じゃ無いのだが。どうせこの話は平行線だ。俺は君の話に理解も共感もしないのだから」
アオは知っている。
人類は互いに争うからこそ進化する種族だと言う事を。
闘争を無くした人類に訪れるのは緩やかな衰退、そして滅びだ。
なんて事をペインに語った所で分かるまい。
「だ
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