外典 【NARUTO:RE】 その3
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口寄せ狼を木遁で縛り上げたアオ。
「アオにしてみれば弱気ね」
「須佐能乎か」
イズミは既に鎧を着こんだ上半身の益荒男を現していた。
右手には釣り竿のような見た目をした長い棒を持ち、左手には酒瓶のような物を持っている。
バシっと振るわれる釣り竿。
「あら?」
「だから増えるんだって」
一度その体を20ほどの狼に分裂し木遁の縛りを抜けた狼はアオ達を襲う。
「イズミ、数を増やしてどうするのよっ」
「ご、ごめんハナビ…ええい、面倒くさいわね」
「だから、増やさないでよっ!」
振るわれた釣り竿でさらに倍に増えた狼にハナビが呆れる。
「仕方ない…とっておきだけど…」
「なんだそれはっ!」
ハナビの変化にアオが声を上げた。
ハナビの背後にチャクラの肋骨が浮かび上がる。
それはだんだんと肉付き女性のような上半身を現した。
「須佐能乎?」
「奇稲田姫。アオにこれを見せるのは初めてかしら」
それは正に須佐能乎の様。
地面を踏みしめるハナビの足元から草が茂り、そして枯れていく。
それを脅威に思ったのか狼たちは一度集合し膨れ上がった。
奇稲田姫の手に持った剣が伸びると増幅口寄せで呼ばれた狼に突き刺さる。
その程度は頭を増やすだけのはずの攻撃。
だが…
「わたしの十拳剣は斬ったものを変質させる」
突き刺された狼は内側から竹が伸び、竹林へと姿を変え、成長し枯れていった。
「こ…こえー…」
とはアオの呟き。
その横で名誉挽回とイズミが釣り竿を振りペリカンに刺さった釣り針を引き抜くとチャクラを抜き取り魚籠へと封印。その巨体が倒れ込む。
修羅道と人間道はナルトの螺旋丸に倒れ残りは天道の一人。
「気を付けろ、あいつは引力と斥力を操る」
「引力とか斥力ってなんだってばよ!」
「引っ張ったり突き飛ばしたりするって事だっ」
バカのナルトの為にかみ砕いて言うアオ。
「分かりやすいってばよっ!」
そう言いながら突っ込んで行くナルト。
「戻った…」
ドンと天道を中心に抗い難い衝撃が弾ける。
「わっ!」「うわっ!」「なんて威力っ…」
弾かれて吹き飛んでいくハナビ達三人。
「なぜ吹き飛ばない」
それは猿武で斥力を全身の細胞で受け流しているからだ。
ハナビ、イズミ、いや普段の俺自身もここまでの猿武は使えないのだが、このよく分からない呪印が発動すると体が書き換えられたかのように思うままに動けるようになる。
ドン、ドン、と二回神羅天征を放つペインだが、やはりアオには効かない。
「木遁・樹縛栄葬 」
天道の足元から木が
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