外典 【NARUTO:RE】 その2
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分生きていける土台を手に入れたのだ。ならばわざわざ危険な任務を伴う忍者にしがみつく必要もあるまいと言うのがアオの主張。
とは言え、ヒルゼンにしても自来也お墨付きのこの三人を辞めさせる訳にはいかなかった。
「農場はワシらで買い取ろう」
あそこまで整備された農場を放棄させる訳にもいかず、ヒルゼンはそう提案した。
「別に構わないですけど、その場合、このくらいの金額になりますよ?」
と試算するアオ。
「こんなにかっ!?もう少し安くはならんか」
「いやいや、俺達三人が整地したからこその農地ですよ?今年は試作も多かったですし、来年以降はもっと売り上げが出るはずです。それを買い取ろうと言うのですからね」
「むぅ…分かったその金額で買い取ろう」
「ありがとうございます。さて、それじゃ俺達を雇うに当たっての最低賃金の交渉から」
「む?」
「当り前でしょう。この状態でも普通の忍よりも十分裕福に暮らしていけるのですよ?そこに危険手当が入るのですからね、あの農場が一年で売り上げる金銭以上の収入が無ければわざわざ忍者を続ける必要がありません」
「むぅ…」
ヒルゼンもアオの言っている事は理解できる。
目の前の三人はワシをして教える事も無いと言わしめた逸材。手放すのは惜しい。
先立って農場を高額で買い取る約束をし、その上でその売り上げ以上の金額で三人を雇わなければならない。
完全に赤字じゃのぅ…じゃが…
「あい分かった。その条件をのもう」
「英断ですね」
「じゃから、最初の任務じゃ。今の農場の規模を三倍にする。これが任務じゃ」
なるほど、上手い。
今の売り上げ以上になる様に整地させるのが任務と。考えたな、三代目。
「修行の延長みたいなものですし、了解しました」
「えー…またあの作業をさせる気?」
「さすがにアレは飽きたわ…」
「残念、これは正式な任務なのだ、頑張って働け」
とアオが言うとトホホと二人は息を吐いた。
「この間火影様と相談役との会話をたまたま聞いたのだけれど」
とイズミがいつになく真剣な表情。アオは巨大になってしまった農場のインフラを整備しながら聞いていた。
「なになに?」
とハナビが軽い感じで聞き返した。
「わたし達三人を土木工事専門の特別上忍としてはどうかって話してた…」
「っ…!!」
「ま、…マジで…!?」
ハナビもイズミも顔面が蒼白だ。
「流石にそれは俺も恥ずかしい…な…」
流石にその称号は勘弁してほしい所だ。
「だよねっ!だっかっらっ」
イズミが拳を握り込んで叫んだ。
「任務、するわよっ!」
「おーっ!」
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