外典 【NARUTO:RE】 その2
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虫害はハナビが適度に薄めた沸遁で害虫駆除を行い、より良い作物を作ろうとイズミがほのかな灼遁で作物にストレスを与える。
果樹なんかはアオが木遁で成長の促進を促したため、初年度からある程度の収穫が見込めそうだ。
あらかた害獣は駆除したがそれでも害獣に作物を荒らされるのを危惧し田畑を巨大な土壁で覆い、念字を刻んで猛獣の侵入を防ぐ。
夏。稲穂が出穂し、トマトが赤々と実る頃には立派な巨大農場が出来上がっていた。
「アオー、こっちのトマトはもう収穫時期だよ」
とイズミ。もう立派な農家だ。
「アオくん、こっちはまた出たよ…」
呆れた声を上げたハナビが持つ縄の先には三人ほどの他国の忍が絡めとられていた。
「もう、ネズミ捕りも楽じゃ無いわ、と言うかここは木ノ葉の里じゃないのだから、向こうに行きなさい、向こうに」
殺すのは死体の処理が面倒と、毎回丸太に括り付けて川に流している。
腐っても忍だ、縄抜けくらいできるだろう。
夏から秋にかけて収穫と出荷の最盛期を迎え、さすがに人手が足りなくなったので木ノ葉の里から人員を募集。
秋になるとようやく暇が見え始め、そこでふと三人は正気に戻った。
「あ、任務こなしてない」
「「あ…」」
三代目火影にアポを取り火影室へ。
「お主たちは…」
はぁとため息を吐く三代目火影ヒルゼン。
「しばらくぶりに会ってみれば、まさか一大農場を作り上げるとはのぅ」
ヒルゼンは口にパイプをくわえ呆れていた。
「「すみません…」」
とイズミとハナビ。
アオに反省の色は見られない。それどころか…
「火影様、これを」
「なんじゃ、これは」
「除隊願いですね。一般的に退職願とも言います」
「アオ…?」
怪訝な顔を浮かべるイズミとハナビ。
「どう言う事じゃ?」
「農場のほうが儲かるので」
と言うと三人の顔が呆れていた。
「その様な事がまかり通るとでも思っておるのか?」
「え、ダメなんですか?」
とアオが言うとハナビとイズミには困惑が浮かんだ。
「確かに…」
「そうよね」
なんだかんだでアオと一緒に居る時間が多かったイズミとハナビはいい意味でも悪い意味でも多大に影響されていた。
イズミが忍者になったのは、うちはと言う一族の問題で、その一族はほぼ滅んだ。ハナビは修行の延長と一般常識を学ぶためにアカデミーに通っていただけだ。
アオは単純に手っ取り早くお金稼ぎが出来るからであって忍者になりたい訳じゃ無かったのだ。
農場の整地を念修行として行い、生産出荷も修行として頑張ってはいたのだが、一年目の収穫が思った以上に多く、忍者の仕事などしなくても十
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