外典 【NARUTO:RE】 その2
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「鬼鮫か…昔ちょっとな」
「あ、でもこんな所で見つかっちゃって目的が達成できなくなってもつまりませんし、私がやっちゃいましょうか?」
と言って大刀を握る鬼鮫。
「やめておけ。俺が殺しきれなかった男だ」
「イタチさんほどの人がですか?」
「ああ、それにコイツをやっても意味は無い。こいつは分身だ」
そう言うとイタチの写輪眼が鋭く光った。
「あらら、その眼…ますます冴えているね。まさか木分身(こいつ)を見破るとは」
「白眼のお前に褒められるとはな」
「だから、白眼を持ち上げないでくれる…?白眼は睨んだだけで相手を幻術に掛ける事も、視界を媒体にして炎を操る事もできねーって」
「この人、イタチさんの万華鏡写輪眼の事に詳しいみたいですけど、大丈夫なんですか?」
「……用心しておけ。分身と言えどコイツは油断ならん。使う忍術もどこかおかしなものばかりだ。邪道とはまさにコイツの為にある言葉だ」
「あらら、イタチさんがそこまで褒めるなんてね」
褒めてたのか…
「…イズミは元気か?」
「元気にしているぞ、それもスゲー美人になった。まぁ絶対に会わせないがな、さすがにお前に会ったら殺し合いになりそうだ」
「ふっ…そうか…」
イタチにどんな理由があったとしても、一族の…母親の仇である事実は変わらないのだから。
「このまま…」
とつぶやくイタチ。
「なんだい?」
「このままうちは一族の勇名を知る世代が居なくなれば、うちはは穏やかに生きられるだろうか」
と。
「サスケの子供辺りの時代には本気でうちは最初の火影となる時代も来るかもな」
「そうか…それは」
楽しみだ、と目を細めるイタチ。
「通すのか?」
「ん、ああ…きっとイタチは失敗する、と思っているよ」
木ノ葉に潜入しようとしているイタチを止めない俺に対しての言葉だ。
「…そうか」
「なぁ、もし…」
「なんだ」
さっきと立場が逆だな。
「俺がもし、もっとちゃんとお前と一緒に居てやれたら…他の選択枝があったと思うか?」
と言う問いにイタチはゆっくりと目を閉じて黙考。
「……いや、結果は変わらない。うちはは滅びる」
「…そうか」
と言う会話の後、木分身は鬼鮫の鮫肌にチャクラを削り取られて木偶へと変じた。
と木分身がイタチと会話している頃、本体の俺とイズミ、ハナビと共に三代目火影ヒルゼンの横たわる病室に呼ばれていた。
「久しぶりじゃな」
「先生、ちっちゃくなって」
「こら。アオっ!」
ボカとイズミがアオを叩く。
「ははは、よいんじゃ。ワシはもう引退を決めたし、自分の事は自分が一番良く分
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