外典 【NARUTO:RE】 その2
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中へとふわりと浮かび上がるアオ。
それはどんどん高度を上げ、雲を突き抜け蒼天へと至る。
そこは蒼天と青に照り返される彩雲だけの世界。
静寂だけがそこにあった。
「この感覚、久しぶりだ」
フワフワとその浮遊を楽しんでいるアオ。
その幻想をぶち壊したのは二人の人の声だった。
「冷たっ…曇って綿菓子じゃ無かったのね…」
「ちょっとハナビ、待ってってば」
ふよふよとまだ慣れない様子で浮遊しているハナビとイズミ。
「…お前たち、どうやって」
「どうやってって、わたし達はアオくんの修行を受けているんだよ。どうやって飛んだか白眼で見てたし」
「なら出来ないハズは無いわ。写輪眼で見た時にチャクラコントロールだけで飛んでるとは分かったからね」
それはもう本当にイヤと言うほど基礎訓練を課した結果だった。
「綺麗ね」
「うん。この世界のすべてが自分の物と錯覚するほどだわ」
「世界などいつも自分の物だろう。それに気が付くのは結構難しいのだけれど」
その感動の時間はしかし長続きしなかった。
「うっ…」
「うーん、まだ修行が足りないかな…」
イズミとハナビがアオの左右の腕に捕まると一気に脱力。
「うぉおおおおいぃっ!!」
両腕に掛かる二人分の体重。
「重いって言ったら…」
「殺します」
まだ慣れていないのか、ここまで浮遊してきたことがすでに奇跡なのか。限界に達し二人とも浮遊制御が解けたのだ。
二人を抱えたままゆっくりと地上へと降りて行く。
「まぁ、飛行訓練もおいおいかな」
「え、一応できてたじゃない」
とハナビ。
「浮遊と飛行は違うのさ」
しかし浮遊だけとはいえ空を浮ける様になったのは戦うにも逃げるにも便利だ。
「この忍術の名前って?」
「そうだなぁ…」
何かが頭の中で閃き…
「舞空術…で良いんじゃないか?」
「空を舞う術、ね」
「いいかも」
イズミ、ハナビも納得したようだ。
それからは自在に空を飛びまわれるように舞空術の修行にも重点を置きつつ、力を蓄える日々が続いていた。
仙術、舞空術は勿論の事、飛雷神の術を使いこなすには相当の修行が必要だった。
特にハナビとイズミには何としても飛雷神の術は覚えてもらわなければならない。
これが使えるのと使えないのとでは任務帰還率が大分変る。
戦闘で使えなくても良い。だが一瞬で帰還できる方法があるのに覚えないと言う手はないだろう。
とは言え、この術は相当に難しいらしく、時空間忍術に素養が無い者にはまず使えない。
ハナビとイズミもてこずっている。
このペースなら習得しても戦闘で使え
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