外典 【NARUTO:RE】
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ろうか…
肝心の忍術についてはほぼ以前のまま使えている。
木遁が使えるのが一番助かる。あの術は大概便利だからなぁ…
とは言え、まだ子供の体。生成できるチャクラが少なく、大技は使えない。
まずはチャクラ量を増やす修行だろうか。
アカデミー入学初日。
皆、親と共に入学式を迎える中、一人で登校。
周りの子供達の視線は奇異なるものを見たと言った感じで、アオに両親が居ないと言う事を認識すらしていないのではないだろうか。
今年のアカデミーの入学生には名門の子供が複数入学しているらしい。
うちは一族や日向一族もその一つで、三人もの同世代が集う事は珍しいのだろう。
その一人、うちはイズミと言う少女がアオの目の前までおどおどと歩み寄って来た。
「あ、あの…」
どうやら自分に声を掛けたらしい。
アオはのそりと視線を向ける。
「わたし、うちはイズミ…よ、よろしく」
「あ、ああ。小日向アオイだ」
「アオイ…アオくんだね」
まぁいいか…
二人が会うのはあの時以来だ。
「それで、ね。お礼が言いたくて」
「お礼…?」
「そう。あの、あの時はありがとう。何もかも吹っ切れた訳じゃ無いけど、今はお母さんと一緒に何とか生活している。…だから、助けてくれてありがとう」
それが言いたかったの、と赤面するイズミ。
「ふぅん…小日向アオイくん…ね」
イズミと向かい合っていた俺に横から話しかけてきたのは長い髪を後ろで二つに括っている薄紫の虹彩をした少女だ。
「その眼…日向家の…」
「初めまして、わたし日向ハナビって言うの。とりあえず、お近づきの印に…」
なんだ…?
少女の顔がだんだんと近づいて…
「なっ!?」
その驚きの声は誰だったか。
むちゅー
幼女に唇を奪われたアオ。
「な、…何を!?」
「なんかやっておかないといけない気がして」
猫の様にした口に片手を添えてごめんごめんと笑うハナビ。
「あ…あなた…な、なんて事を…」
わなわなと赤面しながら震えているイズミがハナビを指さす。
「こういう事は先手必勝、早めに唾つけとかないと」
むっふっふーとハナビ。
「初めまして、わたしがあなた達の担任となる…」
一触即発の事態はしかし、教室に入って来たアカデミーの先生によって中断され、イズミもハナビもそれぞれの席に着席していた。
アカデミーの授業でアオが覚える事は何もないと言っていい。
影分身を置いてアオ本人はいつもアカデミーの裏山で昼寝をしていた。
丁度午前の授業の終業のチャイムが聞こえている。
「こんな所で授業をサボってたのねっ!」
茂み
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