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外典 【NARUTO:RE】
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マズイ…

と思った時には自然と体が動いていた。

痛む体を気力でねじ伏せ、女の子の手を引いて掛ける。

「だ、誰…やめて、お父さんがっ!」

アオが振り返った次の瞬間、瓦礫が崩れ去り男性を飲み込んでいく。

男性と一瞬合った視線はありがとうと言っているような気がした。

「おとうさんっ!おとうさーんっ…」

「…行くよ、ここは危ない」

「イヤだ…イヤ…イヤ…」

現実はどこまでも非情で、今のアオの体力では女の子の手を引いて案内される避難所に連れて行くのが精いっぱいであった。

避難所には大勢の人がひしめき合っていた。

少女は心細いのかまたは現実を受け入れられないのかずっとアオの手を握りうつむいていたが、事態が収拾した夜明け頃に探しに来た母親と再会。母親はお礼を言うと少女と一緒に避難所を出て行った。

アオはと言えば、服に刻まれた家紋と、記憶をなくす前のアオを知る人によって現状を確認。

名前は「小日向アオイ」と言うらしい。

背中に背負う様に刺繍された家紋は鯉マークのように見える。

年齢は六歳で来年度に忍術アカデミーに入学予定だったらしい。

両親はと言えばここ、木ノ葉隠れの里を襲った九尾によって死亡。天涯孤独の身の上となった様だ。

戦災孤児となった訳だが、そう言った子供にはまず忍者への道が示される。

再建された木ノ葉の里の外周部に再建され部落の片隅に一部屋設けられ春から忍術アカデミーに通う事になったようだ。


現状を確認しよう。

恐らく今の自分は影分身か分霊の様なものが実体を持った状態だろう。

年齢は六歳。性別は男。

ここは以前に生まれた事のある忍者の居る世界のはずだが、記憶には霞が掛かっていて良く思い出せない。

能力の確認をしてみよう。

リンカーコアを持っていないためか魔導は使えず、魔法も使えない。

持ち込めた道具は何もなく、ソルが居ないのが一番厳しい。

エクリプスウィルスやエネルギー分断能力はどうやら無いらしく、相手のチャクラ攻撃を無効にしてのカウンター等は出来ないと言う事だ。

神具は勿論、権能もほぼ失っている。

これは本当に困るのだが、写輪眼、万華鏡写輪眼共に失ってしまったようだ。

これには困ったが、仕方がないと諦める。

「この眼って…あとこの額の蒼い菱形の模様はなんだ?」

鏡で見れば蒼銀の髪の毛に薄紫の瞳孔。

「白眼…?」

そのワードだけどうにか記憶の底から引っ張りだした。

権能も無くしているが辛うじて自身の念能力に付随する権能は幾らか残っているのは救いだ。

その他、後発的に覚えられる技術はこれから覚えていく他はない。

とりあえず食没は早く覚えるべきではあ
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