外典 【BORUTO】
[1/33]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「はっ…え…?…て、ちっちゃ」
高熱でだるい体に鞭打って手を目の前で握りしめる。
「…こうねつ…?」
その子は二歳ほどの女の子でここ数日高熱を出して自宅のベッドで寝込んでいた。
「あ、モンテ起きたの。体の調子はどう?」
そう黒髪の優しそうな雰囲気を纏った女性がモンテの部屋に入って来てそのひんやりとした手のひらをモンテの額に乗せた。
「だ、だいじょうぶ…です」
その冷たい手のひらが気持ちよく、それだけを言ってベッドで横たわるモンテ。
「熱はだいぶ下がったわね。あまり心配させないでね」
母親だろう誰かはそう言ってほほ笑んだ。
少女…モンテは冷やされた頭で考える。
知らない天井。知らない人間。…いや、わたしのお母さんだ。
あれ、?お母さん…?
知らないお母さん?とモンテは考える。
知らない天井、縮んだ体、知らない人間。
いや、知っている天井、自分の体、お母さん。
色々な事が合わさって理解した。
どうやら自分は生まれ変わったらしい。
前世の郷愁は有るが、それで今の両親?を悲しませる訳にはいかない。
モンテは自分が子供である事を受け入れた。
母親に抱っこされて見る街の景色は昭和後期と言った感じで新しさと古めかしさが同居している。
崖の上には高層のビルの建築が始まっていて近代化に拍車を掛けていた。
そんなまるで現代を思わせる世界にただ一つ大きな違いがあるとすれば…
「に…ニンジャっ!」
街の屋根伝いにシュバっと移動する集団。
「そうよ。モンテも将来は忍者になるのよ」
な、なんだってーっ!
どうやらこの世界は忍者と呼ばれる武力集団が居るようだった。
そう言えば、あの大きな崖に刻まれた顔岩。ハリウッドだと思っていたのだけど、もしかしてNARUTO!!って事はここは木ノ葉の里っ!?
モンテは前前世ではドラゴンボールファンだった。
しかし同時にNARUTOの事も原作漫画くらいは読んでいたのだ。
1、2、3、4、5、6、7………なな?
左から、柱間、扉間、ヒルゼン、ミナト、綱手、カカシ?……ナルト?
一番右の顔岩に見える頬の三本筋。
もっともっとと目を凝らすモンテ。
「あら、凄いわ…モンテ、その歳で白眼を使えるなんて」
「びゃくがんっ!!」
クラッとした。
日向モンテ。
どうやら自分は原作の終わったNARUTOの世界に転生したようだ。
…
……
………
再び三日ほど寝込んだモンテ。
そして再確認。
モンテはどうやら日向家の女児として生まれ変わった様だ。
そして先日の火事場のクソ力的な何かで白眼にも目覚めたらし
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ