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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第104話 超一流の研ぎ師への道、美食連合の褒めまくり作戦!
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「しかし師匠はIGOの会長からの依頼を受けていたのか」
「ああ、美食神アカシアのフルコースを調理するための包丁を作っていたんだ」
「そんな凄い包丁なら師匠にしか作れないな。俺に何も言わないのも師匠らしいね」
直に包丁作りに入ったからオレには何も言わなかったんだろうな。仕事になるとそれしか見えなくなる、師匠らしいよ。
「……」
「どうしたんだ、皆?なんだか苦い物を食べたような顔をしてるけど?」
「いや、なんでもねえよ……」
「そうか……」
イッセー達は何か言いたそうだったがまあ大したことじゃないんだろう。オレにとって師匠が生きていたという事実の方が大事だ。
「ありがとう、イッセー。君たちのお蔭でオレも漸く安心できたよ。オレはこれからも師匠が戻ってくるまで彼の名を守り続けないとな」
「……なあルキ、メルクさんは暫く忙しそうだしいっそお前が二代目になってもいいんじゃないか?」
「イッセー、オレはそんな器じゃないよ。師匠の足元にも及ばない俺が二代目だなんて烏滸がましいにもほどがある。師匠に弟子入りしようと毎年何十人の人が来るから師匠が戻ってきたらきっと良い人材を見つけてその人が後を継ぐさ」
(お前以上の才能を持った人間なんて想像できないんだけどな……)
オレはイッセーに二代目になればいいんじゃないかと言われたが無理だと話した。だってオレは師匠に認められていないしそもそも今やってる仕事だって師匠の許可なくやってるんだ。
イッセーの話を聞いて師匠はもしかしたら休業するつもりだったのかもしれないと思ったよ。だからオレがやってることは唯の独りよがりかもしれない。
師匠が何も言わないのはいつもの事だ。弟子であるオレが師匠の意図を読み取れなかったなんてオレは弟子失格だ……
(師匠はきっとそのつもりだったんだ。オレは師匠の許可もなく勝手に包丁を研いでいた、そしてそれをお客さんに売っていた……許されないことだ。最悪破門にされてもおかしくない)
メルクだと偽り世間を騙してお金を取ってるんだ、オレは詐欺師でしかない。もし師匠が戻ってきたら俺は破門されるかもしれない。
だが仕方ないよ、オレは偽物だから……最悪そうなったら警察に自首しよう。
「ルキ、どうしたんだ?」
「えっ?」
「いや急に黙り込んでしまったからどうしたのかなって……大丈夫か?」
「ああ、済まない。師匠が生きていたことが嬉しくてつい考えこんでしまったんだ」
「そうか、まあ大切な人が生きていたら嬉しいよな」
イッセーや皆に心配をかけてしまったみたいだ。いけない、しっかりしないと……今はオレが出来る事をしよう。
「ルキ、メルクの星屑はゲットできたぜ」
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