Mission
Mission5 ムネモシュネ
(2) トリグラフ中央駅~自然工場アスコルド
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
エルが全力で同意している。同居中にユティと何があった。後で聞かせろ。
「……めんどいから、やだもん」
ユティは申し訳なさも含んだしかめっ面をした。
「おたくがイヤならいいんだよ。――さっきはありがとな。フォローしてくれて助かった」
「よけいじゃなかった?」
「なかった。気づいてくれてサンキューな」
「よかった。ああいうの、アナタのほうが巧いから、ワタシ、怒られないか心配だった」
言われた内容は酷いはずなのに、アルヴィンが注意を引かれたのは別の所だった。
(笑うんだ、この子。写真の話題でさえ能面のまんまで話すから、てっきりそういう子だと思ってた)
ルドガーがユティの頭をぐわしと掴んだ。
「ユティ。今のはさすがにアルヴィンに失礼だ。謝れ」
「ルドガー、頭重い。髪乱れる」
「元からどこが毛先だってくらいに巻きまくってるだろうが。むしろ一周回って直毛になるんじゃないか?」
「ストレートいやー」
「だからお前の『イヤ』の基準はどこにあるんだ! 斜め上すぎて理解できねえよ!」
ルドガーはユティの頭をさらに掻き回す。エルがそれを半眼で見上げる。ローエンとエリーゼは微笑ましく見守っている。
アルヴィンは我慢せず声を上げて笑った。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ