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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
魔法絶唱しないフォギアGX編
ガルドの優雅な一日
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、ガルドにパフェを食べさせ更にそのスプーンで食べて間接キスに頬を赤くしたりなど、デートを心行くまで楽しんだ。

 そんな楽しい時間もあっと言う間に過ぎ、空が茜色に染まる時間帯。2人は街が一望できる高台に来ていた。

 夕日に赤く照らされた街並みを眺めつつ、セレナはこの日を振り返り楽しさを思い出していた。

「今日は楽しかった……ね、ガルド君?」
「あぁ。セレナ、今日はついてきてくれてありがとう」
「私の方こそ、誘ってくれてありがとう!」

 2人は互いに感謝すると、こそばゆくなってきて笑いを堪える事が出来なくなった。お互いの顔を見合い、笑みを浮かべ合う。

 仲睦まじい2人だけの空間。そこにマリアが近付いていった。

「仲が良さそうで大変結構ね、2人共?」
「マリア姉さんッ!?」
「今ロンドンじゃなかったのか?」

 言うまでも無く2人はマリアが颯人の手を借りて日本に戻ってきている事等知らないので、ここにマリアが居る事に驚いた。
 2人の驚愕をマリアは適当に流し、彼女は本題を口にする。

「ちょっとね。それよりセレナ?」
「何?」

 急に改まったマリアにセレナが首を傾げる。彼女の純粋な視線に、尾行していた事への罪悪感を感じつつマリアは口を開いた。

「その……あれよ。うん……ガルドともっと一緒に居たい?」
「え? それは、どう言う……」
「だから、その……貴方が望むならだけど、ガルドと同じ部屋で住みたいのかって言う…………」
「えっ!?」

 その言葉の意味する事を理解したセレナは、驚きと嬉しさが混じり合った声を上げた。今までは姉に遠慮し、姉を気遣って同じ部屋に居たセレナ。だがその姉から許可が出たのであれば…………

「でも、姉さんは良いの? その、私が出ちゃったら姉さん1人に……」
「気遣いは無用よ。私だって、何時までもセレナに甘えてはいられないわ。それに、ガルドなら信じられるしね」
「マリア……!」

 今日1日、2人の様子を見てマリアは確信した。ガルドと共に居ればセレナは心のままに笑顔になれる。彼女の未来を想うなら、自分もそろそろ妹離れするべき時が来たのだ。

 マリアの覚悟と決断を前に、ガルドは気を引き締めた顔になった。

「マリア……分かった。セレナは必ず俺が――」
「ストップ! その言葉は、もう少し後に取っておきなさい。まだ準備できてないでしょう?」

 そう言ってマリアは左手を上げた。それが意味するものに気付き、ガルドは恥ずかしそうに俯き頷く。

 マリアはそれを見て満足そうに頷くと、静かに歩きだし2人の横を通り過ぎていく。その際、彼女はガルドの肩を優しく叩いた。

「セレナの事、ちゃんと大切にしなさい。ガルド(義弟)?」
「あぁ……分かってる
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