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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
魔法絶唱しないフォギアGX編
ガルドの優雅な一日
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?」
「は、はぅぅ…………」

 自分がやった事をほぼそのまま彼にやり返され、嬉しさと恥ずかしさにセレナは顔を真っ赤に染める。思い返すと随分はしたない事をしてしまった。正直恥ずかしい。
 だがこうして彼と触れ合える事の方が何よりも嬉しく、そして楽しかった。その気持ちの方が勝り、セレナは顔を赤くしながらもガルドに笑みを向ける事が出来た。

「エヘヘッ! 楽しいね、ガルド君ッ!」
「あぁ、そうだな」
「ねぇ! 次はあっち行ってみよう!」
「あ、おいおい!? 引っ張るなって」

 クレープを落とさないようにしつつ、ガルドは笑みを抑え切れずにセレナに引かれて歩いていく。

 そんな2人を、マリアは移動販売車の物陰から顔を赤くしながら見ていた。

「セレナ……何時の間にあんな大胆な事を……!?」

 思いの外積極的な妹の姿に、マリアは思わず言葉を失う。優しく大人しかったセレナが、ガルドが相手とは言えあんな大胆な行動に出るとは思っていなかったのだ。
 言葉を失うマリアの傍らでは、何時の間にかクレープを買った調と切歌が食べながら2人の後ろ姿を見ていた。

「もぐもぐ……セレナ、楽しそう」
「むぐむぐ……見に来て良かったのデス」

 2人にとって、セレナはマリアとはまた違う意味で姉の様な存在であった。嘗てはベッドの上で動けないセレナに、ただ甘える事しか出来ない自分達が時に情けなく思っていた。そんな彼女が今はこうして、ガルドと共に楽しそうに歩いている。その姿が2人には嬉しくて仕方なかった。

 そんな風に3人がガルドとセレナのデートを観察している姿を、同じく透とデートしていたクリスは偶然目にした。

「何だありゃ……?」

 明らかに怪しい雰囲気で物陰に隠れている3人の姿に、クリスも何と言えばいいのか分からず困惑してしまう。ただ一つ、彼女達が周囲から浮いており、周りの人達からは変な物を見る目で見られている事だけは分かった。

 あれは関わらない方が良さそうだ。そう判断したクリスは、まだマリア達に気付いていない透を引っ張ってその場を後にした。

「行くぞ、透。ここはさっさと離れた方が良さそうだ」
「?」

 あんなのと知り合いだなんて思われたくない。クリスはその一心でその場を離れ、あの3人の事を記憶から消し去ると透とのデートを楽しむのだった。




***




 その後もガルドとセレナは色々な店を見て回った。時には食べ物とは関係のない、アクセサリーショップなんかにも入り、互いに相手に似合うアクセサリーを手に取ったりした。

 途中休憩で立ち寄った喫茶店ではセレナがパフェを頼んだのだが、想像以上のボリュームのそれを1人で食べきる事は難しく2人で力を合わせて攻略した。その際セレナは
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