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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
魔法絶唱しないフォギアGX編
ガルドの優雅な一日
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ガルドの朝は基本的に早い。彼は魔法使いとしてS.O.N.G.に協力する傍ら、本部の食堂で料理人としても活躍している。その為朝早くから仕込みの為に他の料理人達と共に本部の者達の腹を満たす為、その腕を振るっていた。
そんな彼も、この日は少し様子が違った。
「ふむ……こんなものか」
この日、彼は何時もより少し遅い時間に目覚めると、軽くシャワーを浴びて朝食を済ませると鏡の前に立ち身形を整えた。普段は特に飾り気のない恰好で、自宅としているマンションと本部を往復する為だけの簡単な服装なのだがこの日は違った。何時もに比べ数段気合の入った格好をしている。
それもその筈で、今日は非番と言う事でセレナと共に出掛ける約束をしているのだ。一応建前としては日本の料理の研究の為に色々と食べ歩きをする名目であるが、ハッキリ言ってしまえばデートである。
今日の為に用意した、ちょっといい服に身を包み自宅を出た。今の時間は10時少し過ぎ。待ち合わせは10時半で、比較的近い場所なので直ぐに辿り着ける。
目的の集合場所である公園の前に向かうと、そこでは既にセレナが待っていた。夏と言う事で白いワンピースの白い帽子を被ったセレナの姿を見た瞬間、ガルドの顔に笑みが浮かんだ。
「セレナ!」
「あッ! ガルド君ッ!」
「すまない、待たせた」
「ううん、今来たところだから」
そうは言うが、実はセレナがここについたのは実は今から10分ほど前の事。ガルドもそうだが、セレナもまたこの日のデートを心待ちにしていたのだ。
少し前までは、こんな穏やかな日常を送れるなんて考えもしていなかった。絶唱の後遺症でベッドの上から動く事叶わず、想いを寄せていたガルドの行方も知れぬまま。姉が涙を堪えながら悪の道を進むのを、ただ見ているしか出来なかった。
そんな自分が、今はこうして想いを寄せるガルドと共に歩んでいける。デートの待ち合わせで、早くに聞過ぎてしまったのを誤魔化す為の在り来たりなセリフを口に出来る。そんな穏やかな日常が、セレナは堪らなく愛おしかった。
2人は待ち合わせの定型文を口にした事に、互いに思わず笑ってしまった。
「ハハッ……さ、行くか?」
「うん!」
差し出されたガルドの手を、セレナが優しく握り返す。彼女が手を握ると、ガルドは引き寄せ彼女の体を優しく抱きしめるように肩に手を回して歩き出した。彼に包まれながら歩く事に、セレナは頬をほんのり赤く染めながらも嬉しそうに笑みを浮かべ、彼に身を委ねるようにしながら共に歩いていく。
そんな2人の様子を、後方から見つめている3つの視線があった。
「むむぅ〜……」
「じ〜……」
「デ〜ス……」
視線の正体はマリア・調・切歌の3人。彼女らは揃って色違いの潜
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