第二部 1978年
影の政府
熱砂の王 その5
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中の同志達20名のほかに日本全土から100名の精鋭を連れてまいります」
「なに、身代金と人材リクルートということかね」
「3億ドルほど要求して、1億ドルずつ分けませんか。
ハバロフスクがなくなって、同志大佐もだいぶ物入りでしょうし」
「フフフ、帝国主義者どもが集めた金で、帝国主義者を退治するのか。よかろう」
「ではさっそく準備いたします」
KGB大佐は日本人テロリストがいなくなった後、悪霊を追い払うかのごとく罵った。
「薄汚い犬畜生めが!」
椅子の背もたれに倒れ掛かった後、しばし物思いにふけった後、
「猿同士のいがみ合いか。これは面白くなってきたぞ」
机から陶器製のパイプを取り出し、シリア名産の「ラタキア」を詰める。
ゆっくり火をつけると、紫煙を燻らせながら、
「木原め、必ず血祭りにあげてやる」と、満面の笑みを浮かべた。
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