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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
天使の覚悟
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に、シェリアに視線を向け、アイコンタクトを取る。それに気が付いた彼女は頷くと、天使の横をすり抜けるために走り出す。

「・・・」

本来なら邪魔をするところなのだろうが、案の定彼らを妨害することはしない天使。彼は二人の足音が聞こえなくなったことを確認すると、こちらへと視線を向ける。

「まさか私にこれだけの大役が回ってくるとは・・・ありがたいな」

こいつらの狙いは俺を連れ帰ること。ならばレオンたちが先に行こうが関係ないはず。俺さえ捉えれば彼らの目的は果たされるのだから。

「一応聞いておこう、我々と来るつもりは?」
「ありません」

俺の返事は彼も分かりきっていたようで静かに頷く。すると彼は翼を大きく広げたかと思うと、瞬く間に俺の目の前へと現れる。

「早ッ!?」

あまりの早さに回避することはできない。防御の姿勢を取るものの、それでも庇いきれないほどの攻撃を仕掛けてきた。

「マジか?なんだこいつ」

前の依頼の相手もそうだったけど、パワーもスピードも俺たちとは桁が違う。反応するのでやっとだ。

「ウィバリー様は加減をされていたが、もうその必要はなくなった。殺しさえしなければ、如何なる傷がついていてもいいと許可が出たからな」

それを聞いた瞬間血の気が引いていくのがわかった。さっき戦った奴は本気じゃないことは薄々勘づいていたが、今はその制約がないらしい。となると少し・・・いや、かなり厳しい展開になるかもしれない。

「これは・・・どうしたもんかなぁ」

背中からも額からも冷や汗が流れ出る。そんな俺の不安な心を見抜いたのか、天使は間髪入れずに次の攻撃を仕掛けてきた。
















第三者side

勢い良く開かれる扉。その勢いのまま部屋に入ったレオンとシェリアを待ち構えているのは天使の姿へとなっているウィバリーだった。

「今度は最初なら本気ってわけか」
「本気?何を勘違いしているんだい?」

ボロボロではあるが戦う意志は失っていないようで目がギラギラとしているレオン。そんな彼に対し、ウィバリーは首をすくめる。

「私が本気を出すことはないよ、君たち相手ではね」
「その言葉・・・」

右腕に冷気を纏わせ飛び込む。持ち前のスピードを生かした彼はいまだに動きを見せないウィバリーにそれを叩き付ける。

「すぐに取り消させてやる!!」

身体が大きく成長した彼のそれは間違いなく以前よりも増していた。これまでの敵であれば難なく仕留めることができていたであろう一撃。しかしそれを彼は完全に見切り、掴み取るように受け止めた。

「なっ・・・」

渾身の一撃を受け止められたことに驚きを隠せない。ウィバリーはそんな彼を投げ飛ばし
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